ミラノの北東部約40kmに位置するベルガモ(Bergamo)。
ミラノからも電車で1時間ほどで行け、日帰りも十分可能な人口12万人ほどの歴史ある街。
コモ湖を訪れた後、次のイゼオ湖に移動する中間地点にあるので立ち寄ってみたら、
なんて素敵な街なの、ベルガモ!
と大満足の半日が過ごせました。
今回の投稿はベルガモへわざわざ行く理由がよくわかる内容となっています。

ベルガモってどこにあるの?
紀元前からの歴史があるベルガモはイタリア北部のロンバルディア州にある街。
その後ヴェネツィア、フランス、オーストリアと様々な支配を受けながらも1861年のイタリア統一でイタリア王国が誕生。
20世紀にはベルガモはイタリアの主要工業都市のひとつとなり発展しました。
上の写真は ベルガモのチッタ・アルタ(直訳すると高い位置にある町。)からチッタ・バッサ(低い位置にある町)の眺め。
おおまかにいうと、チッタ・アルタは旧市街、チッタ・バッサは新市街となっています。
地図にあるのはミラノからベルガモへ電車で移動した場合の目安時間。
車移動(1時間半ほどかかる)より電車利用の方が1時間弱で移動できるので便利です。
このようにベルガモはミラノからも気軽に日帰りできる距離にあり、アクセスもしやすいのも訪れやすい点です。
ベルガモ郊外にはベルガモ国際空港もあります。
ベルガモ市街地からは5kmほどの距離にあるので、ベルガモへ行くのが第一の目的なら便利。
主にLCCのライアンエアーの離発着が多いので、ヨーロッパ内からの移動に便利です。
ベルガモの見どころ
ベルガモでの見どころはなんと言っても「チッタ・アルタ」。
車でベルガモへ行くなら、そのままチッタ・アルタに行き、ヴェネチアン・ウォールと呼ばれる要塞沿いに駐車場があるので、そこへ駐車して歩きましょう。
電車でベルガモへ行く場合、チッタ・アルタへ行くにはベルガモ・バッサの駅から1番のバスに乗り、さらにケーブルカー(funicolare)に乗り換えるとチッタ・アルタに到着です。
それでは、チッタ・アルタに集中する見どころを紹介します。
世界遺産に登録されたベルガモ要塞都市
写真に見えるのは「ヴェネチアン・ウォール」。
ベルガモがヴェネチアに支配されていた時代に作られた要塞で、その先に見える白い門はサン・ジャコモ門です。
2017年には「ベルガモ要塞都市」が「16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール」のひとつとして世界遺産に登録されました。
現在ではヴェネチアン・ウォール沿いはマロニエ並木となって、気持ちいい空間が広がっています。
また道路沿いは駐車場でもあります。
ヴェネチアン・ウォールはチッタ・アルタのスタート地点。
見どころはさらに先に続きます。
ベッキア広場(Piazza Vecchia)
ヴェッキア広場周辺がチッタ・アルタの中心。
まわりにはバールやレストラン、ジェラート屋などありいつも多くの人で賑わっています。
ヴェッキア広場の角にある大鐘楼(Campanone Torre Civica)。
鐘楼の上に登ることもできます。
ヴェッキア広場から見える金色の彫像が乗っかってる建物はベルガモのドゥオモ(大聖堂)。
中に入らなかったので詳細はわかりませんが、内部も豪華なようです。
ヴェッキア広場のすぐそばにあるコッレオーニ礼拝堂(Cappella Colleoni)。
バラ窓が印象的な教会兼霊廟です。
チッタ・アルタではヴェッキア広場周辺に見どころが集中しているのでまずはここを目指しましょう。
ベルガモで食べる

ベルガモでは地元ならではの食事からイタリアらしい食事やカフェなど、さまざまなしょくの楽しみ方があります。
訪れた時はちょうど昼間だったので、カジュアルスタイルな食事を楽しみました。
その中でおすすめの2軒を紹介します。
大人気のパン屋&ピザ屋「Il Fornaio」
ヴェッキア広場から続く細い道を進むと、店の外まで人が並んでるところがありました。
そのお店の様子を見ると…
ひゃー!どれも美味しそう!
ここはパン屋兼ピザ屋で大人気の様子。
並んででも入ってみる価値ありでした。
購入の仕方は以下の通りです。
- まずはピザやフォカッチャなどのパンが並んでいる入口から向かって左側で欲しいものを注文。レシートを受け取る。
- 店の入口から向かって右手にあるキャッシャーでレシートを見せて料金を支払う。
- 最初に注文したカウンター側にあるオーブンで温めてくれるので、それを受け取る。商品名を大きな声で言ってくれるので、自分が注文したものを覚えておく。
- 店内奥または2階にある席で食べるか、そのままお持ち帰り。
お店の人は人によっては英語が話せる人もいました。
商品名がわからなくても指差しで何とかなるのでチャレンジしてみてください。
ピザ生地はイタリア特有の薄い生地ではなく、ふわっとした少し厚めの生地。
注文したのはきのことモッツァレラチーズのピザ(4.60ユーロ!2016年当時)。
生地以上に上に乗った具材がフレッシュで、こんなにおいしいピザを食べたのは本当に久しぶり。
ピザも食べやすいようにカットしてくれるので食べやすく、大きさも女性なら一切れでランチには十分な量でした。
あまりにおいしくてあっという間にペロッとたいらげちゃったぐらい!ww
休憩は歴史あるバール「Caffe del Tasso」で
他のバールがあまりにも混み合っていて、消去法で入ったバールでしたが、雰囲気がよくいい休憩時間となりました。
コースターに印字されたのを見ると、1476年創業とのこと。
確かに歴史を感じる佇まいでした。
バール(お茶やお酒が飲めるカフェのような店)としてだけでなく、レストランも兼ねているようで食事をしている人もいました。
ちなみにここでも英語対応OKでした。
イタリアでもだいぶ英語が通じるようになってきています。
まとめ:ミラノからも近いベルガモは見逃せない街
イタリア湖水地方周辺にある街の中でいちばん印象がよかったのがベルガモでした。
その中でも必ず行って欲しいのが「チッタ・アルタ」エリア。
時間がなくてもここだけ行けば、大満足できます。
チッタ・アルタではベッキア広場を目指して歩いてください。
ベッキア広場周辺に見どころが集中しています。
カフェやレストラン、ジェラート屋もベッキア広場周辺にたくさんあります。
ちなみに、ベルガモットという柑橘系フルーツの名前の由来になったとも言われているベルガモ。
が、特にベルガモットにちなんだ特産物は見かけませんでした。
夫(写真家)はせっかくだからと、バールでアールグレイティーを注文しましたけど。
(アールグレイティーはベルガモットで香りづけされている。)
ジェラート好きな人なら、ベルガモは「ストラッチャテッラ(stracciatella)」というフレーバーの発祥地とのこと。
ストラッチャテッラアイスクリームとはチョコレートチップが入ったミルクジェラート。
こちらもぜひ試してみてください。
とにもかくにもベルガモはとても魅力的な街。
ミラノ周辺へ行かれたらぜひ足を運んでみてください。
