旅好きのみなさん!
スイス国際航空(=スイスインターナショナルエアラインズ)の搭乗経験はありますか?
日本へは2025年現在成田にしか就航していないのでそれほど多くの需要はないかもしれません。
ただスイス(そして近郊の国)在住者には、ヨーロッパ内の向け地が多いので利用価値は高いです。
今回の投稿では、スイス国際航空の簡単な概要や歴史、そしてわたし自身が搭乗したスイス・ジュネーブーポルトガル・ポルト間のフライトの様子に関して書いていきます。
スイス国際航空を利用してみたいと考えているあなたの参考になれば。
この記事でわかることは以下のとおりです。
- スイス国際航空の評判(評価)
- スイス国際航空の機内座席(エコノミー)の様子、機内食ーサービス、CAさんの雰囲気
- 預け入れ&機内持ち込み荷物の許容量

スイス国際航空の評判(評価)は?

いきなりな紹介の仕方ですが、以前あったスイス航空(Swissair)は2001年10月に経営破綻しました。
その後2002年4月1日に旧地域子会社のクロスエアがスイスインターナショナルエアラインズ(Swiss International Air Lines)に社名変更しスイス航空を承継。
日本では基本的にスイスインターナショナルエアラインズと呼ばれていますが、長すぎるのでここでは「スイス国際航空」に統一して書いていきます。
(英語表記では航空会社名はSwissのみ)
現在のスイス国際航空はドイツ・ルフトハンザドイツ航空の子会社。
日本には成田空港ーチューリッヒ空港間の就航のみ(2025年4月現在)となっています。
スイス国際航空のプロフィール
ポルトに到着目前のスイス国際航空(本人撮影)
航空会社名 | スイスインターナショナルエアラインズ (英語名:Swiss International Air Lines) |
ベース(ハブ)空港 | チューリッヒ空港 |
アライアンス | スターアライアンス(Star Alliance) |
日本就航地 | 成田空港 |
スイス国際航空はANA(全日空)と同じスターアライアンスに加盟しています。
なのでスイス国際航空を利用するとANAのマイルがためられます。
スイス国際航空はドイツ・ルフトハンザドイツ航空の子会社と前述しましたが、ちなみに以下のヨーロッパ内の航空会社もルフトハンザの子会社としてルフトハンザ・グループの一画をになっています。
- ブリュッセル航空
- オーストリア航空
- ユーロウィングス(ルフトハンザの格安航空会社)
ハブ空港のチューリッヒからは長距離路線も数多く飛ぶので向け地は多くなりますが、スイス国内で2番目に利用者の多いジュネーブ空港からも直行で行ける向け地は結構あります。
スイス国際航空に限ってみるとジュネーブ空港から行けるヨーロッパの国は主に以下の国々です。
- ギリシャ
- スペイン
- イタリア
- ポルトガル
- ドイツ
- イギリス
- アイルランド
同じスイス国内では長距離路線に乗り継ぐためにチューリッヒ空港向けもあります。
飛行時間は上がったらすぐ降りる感じで30分あるかないかのあっという間のフライト w
スイス国際航空の評価

スイス国際航空は、英国航空調査会社「スカイトラックス」による2024年度の世界航空会社ランキングで10位に選ばれています。
また航空会社格付サイト「Airlineraiting.com」の安全性に対する評価では7点満点中の7点を獲得しており高評価。
ちなみにスカイトラックスによる2024年度の航空会社ランキングの上位7位までは以下のとおりです。
- カタール航空
- シンガポール航空
- エミレーツ航空
- ANA(全日空)
- キャセイパシフィック航空
- JAL(日本航空)
- ターキッシュエアラインズ

スイス国際航空の機内(エコノミー)の様子・サービスは?
様々なフライトを利用してきてわかったのが、機内での快適さ(エコノミークラスで)というのは
「機体の種類」と「乗客の人数(混んでいるかどうか)」
によります。
自分が乗る予定のフライト機材は事前に調べることもできます。
下記のサイトで紹介している「SeatGuru」というサイトは機内のどの席が快適に過ごせる座席なのかがわかる便利なサイト(アプリも有)なのでぜひ利用してみてください!


ジュネーブからイスタンブールへのエコノミー座席です。
(椅子の背もたれ部分だけですみません)
機材はおそらくエアバスA319-100。(シートマップはこちらから)
エコノミークラスのシートレイアウトは3列ー3列。
シートピッチは広くはないけど狭いと感じることもありませんでした。
ジュネーブーポルト間は2時間のフライトなので特に問題なし。
ただ長距離路線(成田ーチューリッヒ間など)では狭くて疲れるというレビューを多く見かけました。
わたしが利用した機材のシートピッチで成田まで行くと考えたらキツいと思います…。

ヨーロッパ内の機内サービスに関しては、ここ数年無料でサービスされるものは限りなく少なくなってきています。
スイス国際航空も同様で、機内での無料サービスは水(330ml)とチョコレートのみでした。
それ以外の飲み物(コーヒー含む)や食事はすべて有料。
ちなみにコーヒー・紅茶は1杯3.90スイスフランでスイスの物価を考えたら恐ろしく高い価格ではありませんでしたけどね。
無料で配られるチョコレートはスイスだけあってかなりおいしいミルクチョコレートでした。
到着前に配られるのでチョコレート好きならもらっておきましょう!
スイス国際航空のCAさんはどんな感じ?
利用した便のCAさんは男女混合でした。
おおむね丁寧で感じのいい人たちばかり。
ジュネーブ発ではフランス語・英語が話せるCAさんたちばかり。
ポルト発ではポルトガル語・英語・フランス語を話すCAさんたち。
CAさんたちの国籍まではわかりませんが、スイスは多言語の国なので基本的に英語は確実に話せるはず。
ジュネーブ発着の場合、ドイツ語話者はほぼいないのでフランス語が話せる人が配属されるのが基本的だと思われます。
雑なサービスをする人は利用した便に限ってはいませんでした。
総じてCAさんに対する印象はよかったです。
スイス国際航空の手荷物の許容量はどれぐらい?

ヨーロッパ圏内の短いフライトではここ数年預け入れ荷物(受託手荷物)は有料なエアラインがほとんどになっています。
スイスも例外ではありません。
日本行きなどの長距離フライトの場合、エコノミークラスは1個最大重量23kgを預け入れできます。
ただしネット予約などでライト運賃適用の場合、無料受託手荷物はないので予約の際注意が必要!
スイス国際航空のサイトに「手荷物許容量の計算ができるページ」があるのでそこでチェックしてみてください。
機内持ち込み手荷物に関しては2025年4月現在は以下のとおりでした。
- 機内持ち込み手荷物(エコノミー1個・最大重量8kg)最大寸法 55x40x23cmは無料
- ハンドバッグなどの身の回り品:ハンドバッグ、ノートパソコン用バッグ、ショルダーバッグ (最大寸法 40x30x10cm・重量の表記はなし)
詳細はスイス国際航空サイト「機内持込手荷物」のページをご確認ください。
わたしはポルトへ5泊の旅だったので、機内持ち込み8kgと身の回り品のバッグで済ませました。
液体の制限があるので、ワインやオリーブオイルなどを持って帰れないのが悲しかったけど、個人の荷物だけなら機内持ち込み分で充分でした。
同じジュネーブーポルト間でフライト料金だけでみたら、格安航空会社のeasyJetの方がずっと安いのはたしか。
でもeasyJetは機内持ち込み手荷物にも課金しないといけないように改悪されてしまったんです。
ヨーロッパ圏内を旅行するならレガシー航空会社を利用した方が総額でみると2025年現在はお値打ちになっています。
まとめ:スイス国際航空に搭乗した感想
スイス国際航空(スイスインターナショナルエアラインズ)の特徴や歴史、また利用した感想などをつらつらと書きました。
一度破綻してスイス航空からルフトハンザの子会社としてスイスインターナショナルエアラインズ(スイス国際航空)となったものの2025年現在少なくともヨーロッパ圏内では安全性の高いエアラインと評価されています。(おそらく)
エアラインの格付けサイトにも安全性は評価されていますからね。
またスイス国際航空はスターアライアンスに加盟しているので、ANAのマイルをためている人には利用価値のあるエアラインです。
日本向けには成田のみの就航なので利用しやすいとは言い難いですが。
ただスイスからヨーロッパ内の移動には多くの都市に行けるので、ヨーロッパ在住者やヨーロッパで長旅をしている人には格安航空会社を利用するよりもお得に利用できるのでおすすめ。
チョコレート好き(=わたし)にも嬉しいのはおいしいスイスチョコレートが無料でいただけること。
チョコレートのために乗る必要はもちろんないけど、地味に嬉しいサービスでした。
▼手荷物のトラブルに関してはこちらの記事をご参照ください。
(スイス国際航空の手荷物問題の場合はこちらのページをご確認ください)

▼スイスのチョコレートは本当においしいのでそれを理由にスイスに来る理由は大いにあります!
