ポルトガルの離島マデイラ島の首都フンシャルは住みたくなる魅力的な町
マデイラ島の玄関口で最大の都市「フンシャル(Funchal)」。
「離島の町だからこぢんまりしているんでしょう?」
と思ったら大間違い。
実はフンシャルは人口約10万人から13万人を超えるポルトガル国内でも有数の規模を誇る活気ある都市なんです。
2022年9月の滞在でわたしたちが
「ここは旅行先としてだけでなく住む場所としても最高だ!」
と感じたフンシャルの魅力をメリット・デメリットをまじえて詳しくご紹介します。
▼マデイラ島全体に関しては以下の記事からどうぞ
マデイラ島の首都フンシャルってどんな町?

フンシャルはマデイラ島の南東に位置するマデイラ諸島の首都。
内陸部の山からなだらかに下る坂が海につながる、ちょうど屋外劇場のような形をした町です。
斜面に沿ってオレンジ色の屋根の家々が立ち並ぶ景色は本当に美しく「大西洋の真珠」と呼ばれるのもうなづけます。

フンシャルの歴史は長く、1508年には都市として当時の王に認められました。
フンシャル(Funchal)という町の名前は最初にマデイラ島にやって来た開拓者たちが甘い芳香を放つ野生のハーブ、フェンネル(fennel、ポルトガル語でfuncho)が生い茂っていたことが名前の由来とのこと。
その後サトウキビやワイン生産が盛んになり、大西洋上での重要な貿易地点となります。
現在は観光業が盛ん。
フンシャル港は多くのクルーズ船が寄港し年中にぎわっています。

街中はポルトガルらしい歩道のモノクロタイルと歴史的な建造物の組み合わせが落ち着きのある美しさを作り上げています。

のんびりした雰囲気のある公園やあちこちで目にする花々がリゾートの雰囲気を作り上げる一方で都会の便利さも共存するフンシャル。
誰もが一度フンシャルを訪れたらその魅力に魅了されるはずです。
フンシャルの見どころ

フンシャルは歴史と自然、そして活気ある文化やアートが融合した魅力的な町。
ここではまず見ておきたいスポットをいくつか紹介します。
ラブラドーレス市場(Mercado dos Lavradores)

ポルトガルらしいアズレージョ(装飾タイル)がお出迎えしてくれるラブラドーレス市場の入口。(Googleマップで場所を見る)
ラブラドーレス市場は町の中心部にありいつも活気にあふれています。





市場には色鮮やかなフルーツ、新鮮な魚介類、美しい花々がところ狭しと並んでいます。
ここは観光客も多いけど、特に魚売り場では地元の人も利用しており、現在でも地元の人の台所なんだと感じました。
場内にはカフェやレストランもあるので、行き交う人を眺めながらゆっくり過ごすこともできます。
フンシャル旧市街の「アートな扉」

旧市街のサンタ・マリア通り(Rua de Santa Maria)には、建物の扉にアーティストたちが絵を描いた「アートな扉」が点在しています。(Googleマップで場所を見る)



サンタ・マリア通りはフォトジェニックな散策路として人気。
またこの通りにはレストランも多いですが、どちらかといえば観光客向け。
わたしたちが利用したレストランはおいしかったし、法外な値段でもなかったので問題なかったけど、入店する前のメニューチェック(特に価格)は慎重に。


またこの旧市街一帯、絵になる建物や通りがふんだんにあるので、写真撮影も楽しいですよ。
クリスティアーノ・ロナウド関連施設

ポルトガルの英雄クリスティアーノ・ロナウド。
彼はフンシャル生まれ。
初めてのマデイラで、彼のことにまったく興味なし or 彼のことが大嫌い、でなければ銅像ぐらいは見ておいても損はしません。笑

ロナウドにあまり似てない銅像だけど、身長162cmのわたしが横にいると結構大きいと感じていただけるでしょうか?(Googleマップで場所をみる)
この銅像のすぐ横にCR7ミュージアムがあります。ファンならどうぞ。
そしてファンならさらに楽しめるCR7ホテルもこのミュージアムの横にあります。
ポルトガルのホテルブランド「Pestana ホテルグループ」と組んで作られたホテル。
目の前が海&クルーズ船の寄港地で眺めもいいし、時期によっては朝食込みで200€以下でも泊まれ、べらぼうに高いわけではありません。
ロナウドファンならぜひ「ペスタナ CR7 フンシャル(Pestana CR7 Funchal)」に宿泊してみては?
マデイラケーブルカーとトボガン(モンテ地区)
フンシャルにはモンテ(Monte)と呼ばれる高台にある眺めのいい地区(教区)があります。
モンテの丘から眼下に広がるフンシャルの街並みや大西洋の眺めはまさに絶景。

またモンテ地区には教会や宮殿(パレス)、ガーデンなど見どころも豊富です。
特に自然とアートが一体化した美しいモンテパレストロピカルガーデンは必見。(Googleマップで場所をみる)
モンテまで安く行くならバスでもアクセスできますが、せっかくならケーブルカーに乗って景色を楽しみながら丘の上まで登ってみましょう。
わたしたちもケーブルカーに乗りたかったけど、大行列であきらめました。涙
先にオンラインでチケットを購入しておけばよかった…。
ケーブルカーは往復・片道がチョイスできます。
おそらく多くの人がケーブルカー片道でモンテに上がり、帰りは「トボガン(toboggan)」で坂道を滑って下りるアクティビティを選ぶはず。

トボガンとは写真にあるような木製のカゴにソリをつけた乗り物です。
トボガンを運営するオフィシャルサイトによると、19世紀初頭にモンテに住む地元の人がちゃちゃっとフンシャルの中心に行く交通手段として生まれたもの、だとのこと。
それが今ではフンシャルを訪れる多くの観光客が楽しむアトラクションとなりました。
カレイロス(carreiros)と呼ばれる2人のトボガンドライバーの人力でダウンヒルを楽しむもので、速度は約38km/h。
トボガンに乗るのはモンテ教会からスタートし、リブラメント(Livramento)までの2kmの区間。
そこからフンシャルの中心までは坂道を下って約30分ほど。
歩くのがキツいならバスやタクシーも使えます。
わたしたちはモンテに行けなかったのでトボガンには乗らなかったけど、2人で40€(2026年時の価格)はちょっと高いと感じます。
ただモンテ・パレス・トロピカルガーデン(入園料18€)には行きたかったな。
マデイラ植物園

前述したモンテ地区の南、フンシャルの高台に位置する広大なマデイラ植物園(Jardim Botânico da Madeira)。(Googleマップで場所をみる)
世界各地から集められた2000種以上の珍しい植物が栽培されており、美しい庭園からはフンシャルの町と大西洋を一望できます。
植物園まではバスかタクシーでのアクセスになりますが、植物園からモンテ地区までマデイラケーブルカーとは別のケーブルカーが運営されています。
<参照:ボタニカルガーデンケーブルカーサイト>
モンテ地区からフンシャルへ下る際、トボガン利用に興味ないならこのケーブルカーを利用するのもいいですね。
ボタニカルガーデンケーブルカーのチケットには入園料(10€)込みのチケットも選択できます。
フンシャルで気に入ったカフェ2軒

フンシャルに滞在したホテルではハーフボード(朝食・夕食付き)プランだったので、外食はランチのみでした。
わたしたちはカフェ好きなので、フンシャルの街歩き中に何軒かカフェ利用しました。
その中で気に入った2軒を紹介します。
1. 市民公園内のカフェ

アリアガ通り(Av. Arriaga)沿い、そして目の前には立派な劇場がある市民公園(Jardim Municipal do Funchal)。(Googleマップで場所をみる)
それほど大きくはないけど、フランスやスイスでは見かけない植物が多く、都会のオアシス的な公園です。



公園内にあるなんてことはないシンプルなカフェなんですが、どうにも居心地がいい。
わたしたちのような観光客もいたけど、地元の人も利用している様子でした。
ということは確実にいいカフェであるサイン。
ポルトガルのコーヒー(わたしたちはいつもデカフェ)はおいしいのでコーヒー好きはぜひ。
2. ティーハウス「Loja do Chá」

フンシャル大聖堂からほど近いコロンボ広場(コロンブスにゆかりがあるらしい)の前にあるティーハウス「ロジャ・ド・チャ(Loja do Chá)」。(Googleマップをみる)
フンシャルに行く前にYoutubeでフードツアーに参加した人がここを訪れていたのを観て、行ってみました。
ポルトガル語で「loja」は店。「chá」はそのままお茶のこと。
お茶の店という名前のティーハウスです。
街中だけど静かなエリアなのか外のテラス席も落ち着いた雰囲気。
一度来て気に入って滞在中2回利用しました。
コーヒーも飲めるけど、お茶の店なので2回ともお茶をいただきました。
ちゃんとティーポットでサーブしてくれます。




広場のテラス席も気持ちいいし、店内(2階がティールーム)もとても雰囲気がよかったです。
ポルトガルにはアソーレス諸島という別の離島群もあって、そこはお茶の産地。
せっかくなのでアソーレスの緑茶をいただきました。
日本の緑茶より軽い味わいだった記憶があります。
サンドイッチもスイーツ類もどれもおいしかったです。
ヨーロッパ本土から来るとリーズナブルな価格だと感じますが、地元の人価格ではない感じ。
旅行者としての利用なら確実に満足いくので特にお茶好きならぜひ行ってみてください。
住みたくなる町フンシャル(メリット&デメリット)

ここまでは観光客としての視点でマデイラ島フンシャルを紹介してきました。
実際、フンシャルに10日間ほど滞在してみて感じたのは
「ここって住むのに最適なところなんじゃ?」
ということ。
結果的に移住はしませんでしたが、訪れた後しばらくはマデイラ島の物件など真剣に探していた時期もあったほど。

わたしたちが感じたメリットは以下の点でした。
- 過ごしやすい気候
- 人が親切
- 治安がいい
- 英語が通じるところが多い
- 総じて物価が安い(高いものもある)
最終的に移住には至らなかったのは以下のデメリットがあったから。
- 移住者が増えてきて不動産価格が急激にアップ
- オンラインショッピングがしにくい
- 離島なので移動に時間がかかる
- 旅好きなので移動コストがかかる
- ポルトガル語習得が難しそう
これはあくまでわたしたちのメリット&デメリット。
フンシャルにはショッピングモールもいくつかあるし、スーパーもポルトガルのメジャーなスーパーチェーン「Pingo Doce」「Continente」があちこちにあるので生活はとてもしやすい。
なので、マデイラ島が短期間滞在が主なデジタルノマドに人気がある、というのは強くうなづけます。
若いうちなら数年住んでみて考える、というのもありでしょう。
わたしたちは移住するなら長い期間、もしくは一生住むことを考えていたので難しそうだ、という結論にいたりました。
今でもフンシャル良かったなー、とは感じますが、旅行と暮らすは別物ですからね。
まとめ:マデイラ島の首都フンシャルは住みたくなる魅力的な町
フンシャルは、単なるマデイラ島観光の拠点以上の魅力が詰まった町です。
観光地として見どころが多いだけでなく、フンシャルの街中を歩いているだけで満たされる心地いい空気が流れている。
滞在中ずっとそう感じていました。
10日ほどの滞在じゃ足りない。もっと滞在期間を伸ばしたい。
不思議な安心感とワクワクがフンシャルにはある。
あなたにもフンシャルの町を歩いて、わたしと同じように
「ここに住んだらどんなに楽しいだろう」
と感じていただきたい!
ぜひ魅力あふれるマデイラ島の首都フンシャルへ行ってみてください。
▼マデイラ島全体に関しては以下の記事からどうぞ

