最寄りのスイス・ジュネーブ空港から日本向けに
カタール航空(Qatar Airways)の利用経験が2回あります。
簡潔な結論は以下のとおりです。
- カタール航空はコスパがいい
- ドーハ・ハマド国際空港は楽しい
この記事でわかることは以下のとおりです。
- カタール航空の評判(評価)
- カタール航空の機内座席(エコノミー)の様子、
機内食、CAさんの雰囲気 - 預け入れ&機内持ち込み荷物の許容量
- 乗り継ぎ先のドーハ・ハマド国際空港の様子
カタール航空の評判(評価)は?
カタール航空は1993年に設立された
カタールのフラッグシップキャリア(国営)です。
首都ドーハにあるハマド国際空港を拠点(ハブ)に
およそ150もの就航地がある大きなエアライン。
カタール航空のプロフィール
航空会社名 | カタール航空(英語名:Qatar Airways) |
ベース空港 | ハマド国際空港(英語名:Hamad International Airport) |
アライアンス | ワンワールド(One World) |
日本就航地 | 成田・羽田(2024年3月1日から関空) |
2016年3月31日に関空−ドーハ線が運休になりましたが、
2024年3月1日から復活という嬉しいニュース。
2015年に利用した時は関空向けで結構乗客もいました。
需要はある路線でしょうから
関空−ドーハ線が継続してくれると嬉しいですよね。
カタール航空の評価
カタール航空が航空会社の格付けで
常に高評価であることをご存知ですか?
英国航空調査会社「スカイトラックス」による
エアライン・オブ・ザ・イヤー(Airline of the Year)
を過去に7度も受賞!
(2011, 2012, 2015, 2017, 2019, 2021, 2022年)
同じく「スカイトラックス」の
2023年度の世界航空会社ランキングで2位。
(昨年は1位)
ちなみに2023年度の世界航空会社ランキングの
ベスト5は以下のとおりです。
- シンガポール航空
- カタール航空
- ANA(全日空)
- エミレーツ航空
- JAL(日本航空)
また航空会社格付サイト「Airlineraiting.com」における
安全性や機内サービス、シートピッチなどの評価でも
7点満点中の7点です。
カタール航空のアライアンス
カタール航空は「ワンワールド(oneworld)」という
アライアンスに加盟しています。
JAL(日本航空)も同じワンワールド加盟なので
JALのマイレージプログラムに参加していれば
カタール航空利用でJALマイルが貯まります。
またワンワールドメンバーである
日本航空との日本国内線の提携により、
日本各地からの乗継が便利なことも嬉しいポイント。
日本からヨーロッパへも時間はかかるけど
ヨーロッパのエアライン利用より
多少安くなるので人気なカタール航空。
ヨーロッパの航空会社でワンワールドに加盟しているのは
以下の3航空会社です。
- ブリティッシュエアウェイズ(イギリス)
- フィンエアー(フィンランド)
- イベリア航空(スペイン)
カタール航空の機内(エコノミー)の様子は?
様々なフライトを利用してきてわかったのが、
機内での快適さ(エコノミークラスで)というのは
「機体の種類」と「乗客の人数(混んでいるかどうか)」
によります。
自分が乗る予定のフライト機材は事前に調べることもできます。
下記のサイトで紹介している「SeatGuru」というサイトは
機内のどの席が快適に過ごせる座席なのかがわかる
便利なサイト(アプリも有)なのでぜひ利用してみてください!
エコノミークラスの座席
ジュネーブからドーハへのエコノミー座席の様子です。
機材はエアバスA350-900。
エコノミークラスのシートレイアウトは3-3-3でした。
シートピッチ(=前後座席の間隔)は
31-32インチ(78-81cm)で
他の航空会社とほぼ同じ。
ドーハー羽田間でもシートレイアウトは3-3-3で
シートピッチは31インチでした。
最初に利用した時のシートピッチは
約33インチ(84cm弱)あり、
身長186cmの夫も
「こんなに快適なの初めてかも?」
と言ってました。
最初のフライトではシートピッチの
大きな機材だったのでしょう。
やはり機内での快適さは
「機体の種類」によります。
画面は小さめでしたがUSBチャージは標準装備。
エンタメプログラムも充実しています。
エコノミークラスの機内食
2015年はベジタリアン食。
2017年は夫に合わせてグルテンフリー食。
(写真をタップするとポップアップされます)
通常食とは異なりますが、
中東らしいスパイスが効いた食事でおいしかったです。
ジュネーブ出発の場合、機内食は基本的においしい。
2017年の帰りの便はどちらもグルテンフリー食。
以前エミレーツ航空でいただいた
関空発のグルテンフリー食はひどかったですが
この時は結構良かったです。
カタール航空が提携しているケータリング会社がいいのか、
東京の方が大阪よりもグルテンフリーの概念があるのか?
2023年の現在はどちらからでも
特別食のレベルは上がっているはず?でしょう。
機内食の良し悪しを決めるポイント
(わたしが想像する限りですが ww)
●機内食は航空会社に寄って決まらない
●機内食は発着空港で航空会社が提携している
ケータリング会社によって質が変わる
●機内特別食は、発着地にその特別食の
文化があるかどうかで内容が大幅に変わる
CAさんはどんな感じ?
エミレーツ航空同様、
カタール航空のCAさんも
世界各国の国籍の人たちが務めていて国際色豊かです。
日本発着便をのぞいて日本語を話すCAさんはいませんが
基本的な英語がわかれば問題ありません。
基本的にカタール航空のCAさんは感じいいです。
少なくとも
ヨーロッパのエアラインのCAさんよりは
感じがよかったです。
手荷物の許容量はどれぐらい?
預け入れ荷物(=受託手荷物)と
機内持ち込み荷物の重量制限に関しては
カタール航空のサイトで確認できます。
という方は下記の記事をご参照ください。
上のスクリーンショットはエコノミークラス(3種類)の
- 受託(預け入れ)手荷物+個数
- 機内持ち込み手荷物
をあらわした表です。
エコノミークラスの3種類は
予約時の搭乗クラスの違い。
要は高いチケットを買えばその分
受託手荷物の許容量も増える、
ということです。
最低でも25kg分(2個)預けられるのは
かなり太っ腹でありがたいですね。
ただ機内持ち込み手荷物の許容量は少なめです。
ちなみに他の主な航空会社の
機内持ち込み手荷物重量は以下のとおりです。
(サイズ制限は省略)
主な航空会社の機内持ち込み荷物重量(エコノミー)
ハマド国際空港ってどんな感じ?
2回のカタール航空利用ともに乗り継ぎのみ。
空港自体の外観は機内の空港案内の画面で見ただけですが、
とても近代的でデザインも素晴らしい建物です。
ハマド国際空港は2014年の春に開港。
中東の国は清潔感があるからか空港内もピカピカ。
空港全体にモダンで近未来的なデザインと
洗練された空間が広がっています。
英国航空調査会社「スカイトラックス」による
2023年の世界空港ランキングでは2位を獲得しています。
ハマド国際空港内にはアート作品も点在しています。
いちばん目立つのは黄色いクマのオブジェ。
新進気鋭のスイス人現代アーティスト、
ウルス・フィッシャーによる作品で
多くの人が写真を撮ってました。
ショッピングエリアや
カフェ・レストランも充実しています。
高級ブランドから中東らしいデザイン雑貨、
もちろんコスメやアルコール類などの免税店も品数豊富。
ドーハ・ハマド国際空港では
乗継時間がかなり長くなることもあります。
そんな時は感じのいいカフェでゆったりするのがおすすめ。
わたしのいちばんお気に入りは「Qataf Cafe」。
コンビニのように毎日24時間オープンしてるので
席さえ確保できればいつでも利用できます。
リゾート風な椅子や座り心地のいい椅子があり
モダンなアラビアンデザインが素敵なカフェ。
中東らしくお茶のメニューが充実してるので
お茶好きな人に特におすすめ。
注文したモロッコミントティーは
ユニークなティーポットでサーブされました。
おいしいけど砂糖は少なめで注文しましょう。
*「Less sugar!(レス シュガー)」と言えばOK。
デフォルトが砂糖たっぷりで
日本人には甘すぎるので。
また乗継時間が4時間以上ある場合は
トランジットツアーに参加することもできます。
以前は無料で開催されていたトランジットツアーですが
2023年現在はすべて有料となり
事前申し込みができるようになっています。
(以前は当日申し込みだけでした。)
空港外に出られるツアーは
乗継時間が8時間以上ある場合のみ。
それ以下の場合は空港内ツアー
およびアクティビティに参加できます。
(2023年現在)
申し込みをしても到着便が遅れた場合など
どうなるのかサイトには明記されていませんが
ハマド国際空港で長い乗継時間があるなら
ツアー参加を検討してみるのもいいでしょう。
ハマド国際空港トランジットツアー
Discover Qatar: https://www.discoverqatar.qa/transit-tours/
まとめ:カタール航空エコノミークラス搭乗の感想
カタール航空に2度搭乗経験があるひさよが
エコノミークラス利用の感想を述べました。
エアラインの評価格付け会社による評価は
10年以上に渡って高評価を受けてるだけあって
エコノミークラスでも快適な空の旅が楽しめると感じます。
高級感あるのに中東系の他のエアラインと比べて
航空券代が安いのもカタール航空を利用するメリットのひとつです。
そして乗継空港であるドーハ・ハマド国際空港は
この空港に行くのを目的にしたくなるような
近未来的で楽しい空港です。
ただデメリットもあります。
日本ーヨーロッパ間だと乗り継ぎ含めて
20時間ほどかかるので疲れること。
とはいえ2023年時点では
ロシア上空を避けるルートでしか飛行できないので
ヨーロッパのエアライン利用でも
かなり時間がかかります。
就航地が多く利用しやすいカタール航空。
ドーハ(カタール)に行くならもちろん、
ヨーロッパ行きで航空券代が他より安ければ
カタール航空を選択するのもアリ。
航空券代と旅程にかかる時間を天秤にかけて
どちらが自分の都合に良いかで判断するといいでしょう。
フライト利用が多い方には下記の本読んでおいて損はしません。
フライトチケットを選ぶときの選択基準にも使えます。
わたしも実際に読んでとても参考になりました。
特によくある航空会社ランキングというのはあまり当てにならない点とか。
アマゾンの「kindleunlimited」なら無料で読めます。