中東系のエアラインと聞くと
「大丈夫なの?安全なの?」
と不安になる人もいるかもしれません。
が、心配ご無用!
エアラインの格付けでは高評価のエアラインばかり。
そしてエコノミークラスでも乗り心地のいいシート。
CAさんたちのフレンドリーさなどヨーロッパのエアラインより快適な空の旅が楽しめます。
今回は中東御三家と呼ばれる「エミレーツ航空」「エティハド航空」「カタール航空」に加え、ターキッシュエアラインズ(旧トルコ航空)搭乗を制覇したひさよが4つのエアラインをわかりやすく比較します。
中東系エアラインを利用するメリット(欧州往復の場合)
日本からヨーロッパへ行く際に南回り(北極圏通過じゃないルート)は時間がかかるので極力避けられるルートでした。
ただ2024年現在はロシア上空を飛行できない状況が続いているため、以前は日本からいちばん早くヨーロッパに行けたフィンエアでもヘルシンキまで12時間以上かかります。
(以前は10時間以下)
そんな2024年時点では中東経由でも大差な時間でヨーロッパまで行けるのが中東系エアライン利用のメリットのひとつ。
そのほかにはヨーロッパのエアラインよりも航空券が安いことが多いこと。
そして中東系エアラインの方がCAさんのあたりが柔らかい傾向があること。
なのでわたしはこのところ日本行きでは中東系エアラインを選んでます。
中東系エアライン利用のメリット(ヨーロッパ往復の場合)
- 2024年時点では北半球ルートと飛行時間が大差ない
- ヨーロッパエアラインより航空券が安い
- CAさんの感じがヨーロッパ系よりもいいことが多い
2024年時点でいちばんコスパがいいエアライン
最初にいきなり結論言っちゃいます。
個人的にはエティハド航空が中東系エアラインではベストです。
2024年時点ではいちばんコスパがいいから。
以前は乗り継ぎ空港のアブダビ空港がイマイチで利用するのに気乗りしませんでした。
が、2023年11月にリニューアルされてザイード国際空港と改名され空港がとても良くなったのも利用したくなる要因のひとつ。
座席前のシートポケットの使いやすさが地味だけとポイント高い。
出発空港によるけど機内食もまずまずおいしい。
エアラインの格付けも評価高いし安全性も申し分ないので使い勝手がいいと感じます。
これまでエティハド航空を2回利用しましたが、サイコーのエアラインだわ!
とまでは感じないものの、航空券の安さを重視するならエティハド航空はおすすめです。
中東系エアライン4社の比較
エアラインを選択する優先事項は人それぞれ。
また利用するタイミングによって優先事項が変わることもあるでしょう。
中東系エアライン4社をすべて利用したことがあるわたしがそれぞれの特徴や利用した感想を以下に書いていきます。
カタール航空
カタール航空は1993年に設立されたカタールのフラッグシップキャリア(国営)。
就航地は150都市で日本へは成田・羽田・関空へ乗り入れています。(2024年現在)
安全性が高く、乗り継ぎ先のハマド国際空港がとにかく美しく充実してるので航空券価格が良ければ真っ先にチョイスしたいエアライン。
関空便も復活してますます利用価値が上がっています。
実際に訪れたことはないけど、ドーハは特に魅力的な町だと感じないので(食わず嫌いなだけかも?)ストップオーバーしたいとは感じないですが…。
ただ次の条件に当てはまる場合はドーハでの無料宿泊サービスが適用されます。
<条件>ドーハでの乗り継ぎ時間が8時間から24時間で、すぐに乗り継ぎができない場合
この条件に当てはまるならせっかくなのでドーハでストップオーバーを楽しむのもいいでしょう。
詳しくは「トランジット無料宿泊」ページをチェックしてみてください。
カタール航空はワンワールドという日本航空も加入しているアライアンスに入っています。
なのでJALマイレージプログラムに参加しているならJALマイルを貯めることもできますよ。
個人的にはカタール航空は航空券の価格次第ではまたすぐにでも利用したいエアラインです。
搭乗体験などの詳細は以下の記事をご参照ください。
エミレーツ航空
エミレーツ航空は1985年に設立されたアラブ首長国連邦・ドバイをベースにするエアライン。
就航地は137路線あり、日本へは成田・羽田・関空に乗り入れています。(2024年現在)
エミレーツは中東エアラインの中でも目立つ存在なので聞いたことないという人は少ないのでは。
乗り継ぎ先のドバイ空港は今のところ特にパッとしないですが。
それ以外は夜の時間帯の飛行に入ると機内天井に星空が広がったりなどのエンターテイメントの充実さで気分が上がるエアラインです。
エコノミークラスでもそこそこ満足感が高いので、ビジネス・ファーストクラスともなると桁違いのキラキラ度合いで満足しない乗客はいないでしょう。
ただ最近はチケット料金が値上がり気味でエコノミー派には利用しづらい傾向に。
エミレーツはどのアライアンスにも加盟していませんが、JALマイレージプログラム参加者はJALマイルが貯められるのはメリットですね。
エミレーツも前述のカタール航空と同様、長時間の乗り継ぎ時間のある乗客への無料宿泊サービス「ドバイコネクト」を提供しています。
利用条件もカタール航空とほぼ同じ。
<条件>乗り継ぎ時間が10時間から24時間または8時間から26時間の場合で旅程の接続便が「最初にご利用可能な接続便」
つまり乗り継ぎ便が8時間以下でも見つかるのに、無料宿泊を得るために遅い乗り継ぎ便を選択したら利用はできないよ、という意味です。
ただ乗り継ぎ便まで8時間以上時間が空く場合ならエミレーツがホテルを無料で用意してくれるので条件に合うなら利用しない手はありません。
ドバイは魅力的な旅先なので超おすすめです!
そしてドバイに行くのならエミレーツ航空を利用するのがいちばん便利ですから。
▼エミレーツ航空のバナーからもドバイの見どころ紹介もチェックできます
搭乗体験などの詳細は以下の記事をご参照ください。
エティハド航空
2024年現在でわたしがイチオシのエティハド航空はアラブ首長国連邦の国営航空会社。
就航地70都市で日本へは成田と関空に乗り入れています。
(以前はセントレアにも飛んでたけどなくなっちゃったんですね。名古屋地元民のつぶやき…)
今回紹介するエアラインの中で就航地はいちばん少ないけど、利用したい旅先にさえ行ければ就航都市数は特に関係ないですからね。
わたしがエティハドが2024年時点ではベストだと感じる理由は前述のコスパがいいエアラインで説明したとおり。
マイルに関してはエティハドはANA(全日空)と提携しているのでANAマイルが貯められます。
またエティハド航空も無料ストップオーバーのサービスを提供しています。
詳しくは新しくなったアブダビの国際空港記事に書いているのでそちらをご参照ください。
個人的にはエティハド航空おすすめですが、もちろん人によって意見は違ってくるでしょう。
エティハド航空利用した人のレビューを見てると賛否両論で利用を迷う人が多いだろうなと感じます。
エティハド航空で2度長距離便を利用しての率直で簡潔な感想は以下のとおりです。
「サイコーとは言えないけど、特に問題ないし、何より航空券安いからこのご時世いいよね」
最初の搭乗経験などの詳細は以下の記事をご参照ください。
2度目のヨーロッパ(ジュネーブ)ー関空間の搭乗経験などの詳細は以下の記事でどうぞ。
ターキッシュエアラインズ
ターキッシュエアラインズは1933年に設立されたトルコのフラッグシップキャリア。
就航地300路線以上(120カ国以上)で日本へは成田・羽田・関空に乗り入れています。
厳密には中東のエアラインではないけど近くで中東と文化的にも似通っているのでここで一緒に紹介します。
ターキッシュエアラインズは就航地が多く、トルコ自体も魅力的な旅先なので利用価値の高いエアライン。
利用して感じたのは評判の高い機内食がやはりとてもおいしかったこと。
機内食の質の高さを重視するならターキッシュはいちばんに選びたいエアライン。
CAさんはトルコらしい温かさを感じるサービスで心地よい。
利用した便では日本語を話すCAさんはいなかったけど、英語なら問題ありませんでした。
ターキッシュエアラインズはANA(全日空)と同じスターアライアンスに加盟しているのでANAマイルが貯められます。
乗り継ぎ先のイスタンブール空港も利用時(2022年)のWifiの使い勝手が悪かった以外はいい空港で時間つぶしするもの問題なし。
またターキッシュエアラインズも無料ストップオーバーのサービスを提供しています。
が、乗り継ぎ時間が20時間以上と最初からストップオーバーすることを目的にしないと難しそうな条件。
なので普通にトルコ旅行の計画を立てた方が良さそうです。
わたし自身は利用したことはありませんが、効率よく時間を無駄にしたくないならツアーに参加するのもありでしょう。
「トルコに一度は行ってみたい!」
というあなたならトルコツアーで定評のある「ターキッシュエア&トラベル」の豊富なツアーをチェックしてみてください。
もちろん利用航空会社はターキッシュエアラインズです。
▼バナーからターキッシュエア&トラベルのサイトをチェックできます。
ターキッシュエアラインズの搭乗経験などの詳細は以下の記事をご参照ください。
まとめ:中東系エアラインの比較【エミレーツ・エティハド・カタール・ターキッシュ】
中東御三家と呼ばれるエアライン(カタール航空・エミレーツ航空・エティハド航空)と文化的に近いトルコのターキッシュエアラインズの比較をしてみました。
以下にそれぞれの簡単なメリット・デメリットを表にしてみました。
メリット | デメリット | |
カタール航空 | ・航空券が安い場合もある ・乗り継ぎ空港が充実しておりサービスも豊富 ・JALマイルが貯められる ・エンタメが充実 ・CAさん感じいいことが多い ・格付けサイトでの評価が高い | ヨーロッパ向け日本発着だと飛行時間が長くなる |
エミレーツ航空 | ・ビジネス・コンフォートエコノミーが充実 ・エンタメが充実 ・就航地が多数 ・シートピッチ広め ・CAさんフレンドリーなこと多い ・JALマイル貯められる | ・ヨーロッパ向け日本発着だと飛行時間が長くなる ・航空券が高くなってきている ・2024年時点では乗り継ぎのドバイ空港があまりよくない ・機内混むことが多い |
エティハド航空 | ・シートポケットが使いやすい ・航空券が安い ・乗り継ぎ空港の使い勝手がいい | ・ヨーロッパ向け日本発着だと飛行時間が長くなる ・サービスに一貫性がない ・空調が寒すぎることがある |
ターキッシュエアラインズ | ・就航地が多い ・ANAマイルが貯められる ・エンタメが充実 ・アメニティ充実 ・機内食がおいしい ・カトラリーがシルバーで食器も陶器 ・CAさんの感じがいい | ・乗り継ぎ空港のWifiが使いにくい ・ヨーロッパ向け日本発着だと飛行時間が長くなる |
今回は日本からヨーロッパに行く際に利用する中東系エアライン比較です。
みなさんがヨーロッパに行く(もしくは中東各国に行く)際の選択基準の参考になればこの上なく嬉しい限りです。
実際の航空券購入には以下のサイトを利用すると便利ですよ。
わたし自身はスカイスキャナーでチェック後にBookingで購入することが多いです。