2019年4月に初めて訪れたバルセロナ。
今回はいつものような夫(写真家)との旅ではなく、日本から友人がやって来ての女2人旅。
これがすごく楽しかった!
ただ夫に頼り切りの旅ではないので事前準備にいつも以上に時間をかけました。
こうして集めた情報はもちろん役に立ったけど、現地に行ってみないとわからないことも多々。
治安・安全に関することでも「スリが多い」との情報が多く、行く前は少し不安でもありました。
今回は実際に訪れてみてわかったバルセロナ旅で役立つ情報と宿泊したホテルが大変良かったのでホテル情報を話していきます。
バルセロナ空港から市内へのアクセス
バルセロナ空港から市内へのアクセス方法としてはタクシーを使う以外に3つあります。(早朝や深夜到着便の場合はタクシー利用がベスト)
1. 全てメトロ利用
2. スペイン国鉄(renfe)利用
3. 空港バス利用
わたしたちが利用したのは3の空港バス。
バルセロナ空港にはターミナル1と2があります。
日本からヨーロッパのどこか経由でバルセロナ入りする場合はターミナル1(T1)に到着します。
わたしたちはジュネーブからeasyjetというLCC利用だったのでターミナル2(T2)に到着しました。
空港バスはT1およびT2のどちらからでも利用でき、市内中心のカタルーニャ広場まで行きます。
料金は片道€5.90、往復€10.20。(2019年当時)
バルセロナ滞在が15日以内なら往復で購入した方がお得です。
バス乗り場に切符売りの係員がいたのでその人から往復チケットを買いました。
ちなみにオンラインで事前に購入することも可能。
オンラインでも係員からでも値段は同じです。
カタルーニャ広場が終点ですが、途中エスパーニャ(スペイン)広場にも止まるので、ホテルがその周辺の人は下車できます。
バスの中には写真にあるように荷物置き場が確保されているので大きなスーツケースでも問題なし。
車内にはWifiがあり、またスマホなどのチャージもできる席がいくつかあります。
実は一番高くつくのは空港バス利用。
それでもバスを選んだ理由は、一番わかりやすく、カタルーニャ広場まで乗り換えもなく、時間的にもそれほどかからないから(乗車時間35分ほど)。
1の全てメトロは多少安いけど、乗り換えする必要があり時間がかかりそうかな?という理由で却下。
2のスペイン国鉄利用は1人€1.00ちょっとで市内まで行ける裏ワザですが、便数が少ないのと、市内に到着するサンツ駅にはスリが多い、という情報を多く見かけたので却下。
それでもこの方法は安く移動したい人には魅力的です。
バルセロナ市内周遊の方法
バルセロナのタクシーはこのような感じ。利用しなかったので詳細はわかりませんが。
タクシーの後ろにはバスが。
初めてのバルセロナでスペイン語もわからない旅行者にはバスはハードル高し。なのでこちらも利用しませんでした。
バルセロナ市内を周遊するのに使いやすいのは断然メトロ。
ガイドブックなど持っていない場合は事前にメトロ路線図をダウンロードしてスマホなどに保存しておくと便利です。
<バルセロナメトロマップpdf>
ホテルの最寄り駅だったディアゴナル(Diagonal)駅のホームの様子。
バルセロナメトロは特にしゃれっ気のないシンプルなデザイン。
駅にもよるんでしょうが、怖い雰囲気は感じませんでした。
あまり清潔感はないけど、ごくごく普通に使いやすいメトロ。乗り換えもわかりやすい。
ただ出口が番号じゃなく通り名などの名称なのでわかりにくい。
一度ディアゴナル駅で利用したことない出口から出てしまい、迷子になったことが!
(英語ネイティブの人を見つけて道教えてもらいました、、)
メトロのT-10回数券は必須!
メトロの路線は全部で9つ。全て色分けされているのがわかりやすい。
ゾーン制になってますが、市内の主な観光スポットは全てゾーン1内に入ってます。
ゾーン1内を動くだけでバルセロナに2日以上滞在するならぜひ利用したいのが、上の写真にある「T-10回数券」。
1回の乗車券だと€2.20もしてしまうところ、10回分乗車できる回数券(料金€10.20)だと1回分€1.02!
さらにすごいのがこの回数券を複数人で1枚分を使うことができちゃうところ!!
使い方は1人が改札を通ったら、後ろで待ってるもう1人にチケットを渡して同じように改札を通るだけ。
回数券(および乗車券)は乗車する前に必要なだけで、下車の際はそのまま改札を素通りできます。
なので例えば2人で別行動するから下車駅が異なる場合でも同じ回数券が使えます。
1回の乗車で75分以内なら乗り換えや別の交通機関(バス・国鉄(renfe)のゾーン1・トラム・カタルーニャ鉄道(FGC)のゾーン1など)に乗り換えることもできます。
4泊5日の滞在期間中、2人で使用して2回このT-10回数券を購入し、不足分は1回乗車券を買いました。
注意点としては、回数券の裏に改札を通したのがわかるような印字はされるんですが、印字が重なったりして何回分使ったのかよくわからなくなるところ ww。
自分たちの行動を覚えておく必要はありますが、忘れて改札を通れなかったとしてもまた購入すれば大丈夫。
1回乗車券と同じく自動券売機で購入できます。
チケット購入マシンの画面の右下に言語スイッチできるようになっているので英語で購入することも可能。
この回数券のおかげでかなり安く市内観光をすることができました。
バルセロナの治安は?
昔からスリが多い、と悪名高いバルセロナ。
今や世界中から多くの人が押し寄せる大人気の観光地になったので、もう安全なんだろう、と思いきや。
日本語で書かれたバルセロナ情報を見る限りいまだにスリが多いとのこと。
凶悪犯罪に巻き込まれるようなことはないけど、置き引きやスリなどの軽犯罪はまだあるようです。
が、自分の所持品(カバンなど)に注意を払い、財布やスマホなどをズボンの後ろポケットに入れるといった不注意行動を取らなければスリに狙われる確率が低くはなります。
また上の写真にあるレイアル広場などの主要なスポットでは必ずと言っていいほど警官が立っているのを見かけました。
完全に安全じゃないから立っているんでしょうが、多少の抑止力にはなるのかな、と。
地下鉄に乗る時も常に周りに注意し、スマホなどに熱中したりしなかったからか、わたしたちは全く問題ありませんでした。
バルセロナの物価は?
まずはバルセロナの主な観光スポットの入場料をご覧ください。(2019年当時)
サグラダファミリア:€17.00-32.00
カサ・ミラ:€22.00-39.00
カサ・バトリョ:€25.00-39.00
グエル邸:€12.00
グエル公園:€10.00-46.00
カサ・ヴィセンス:€16.00-22.00
カタルーニャ音楽堂:€15.00-20.00
サン・パウ病院:€14.00-19.00
カンプノウスタジアムツアー:€22.00-149.00
この主だった観光スポットの入場料の高いこと、高いこと!
旅の計画をしていた時、「バルセロナを旅するのに一体いくら必要なんだろう?」と不安になったものです。
もちろん全てのスポットに行こうとすると出費がすごいことになりますが、わたしたちの場合はカサ・ミラなどは外から眺めるだけにしました。
本当に行きたいスポットだけ入場料を支払う(上の表だと入場料を支払ったのは2箇所ずつのみ)ようにすれば支出を抑えられます。
このように観光スポットは京都の寺院拝観料が安く感じるぐらい恐ろしく高いですが、他の物価は総じて安いと感じました。
こちらはカタルーニャ広場の真横にあるカフェ・チューリッヒのメニュー。
ロケーションが良いことを考えても随分安いと感じました。
ちなみにもう少し地元の人用の雰囲気のカフェで、コーヒー1杯€1.15でした!安すぎ!!
1.50リットルの水もオーガニックスーパーで買っても、45セントほど。
パンなども正確な価格は覚えていないですが、うちのあたり(スイス寄りのフランス)より安い。
レストランでもタパスで自分たちの腹具合を見ながら何度も追加注文ができる日本の居酒屋スタイルなところが多いので、女性2人で€60.00も払えばグラスワイン数杯プラス食事代という感じ。
もちろんもっと安く食事ができるレストランも多数あり。
なので観光スポット以外はそれほど支出に関して震えるようなことにはなりませんでした。
バルセロナの春の気候は?
4月の後半に4泊5日で旅したバルセロナ。
通常なら初夏の気候のはずですが、2019年は肌寒かったです。
薄手の服装ばかり持っていったわたしには辛かった、、、。
4月のヨーロッパは通常変わりやすい気候だ、というのが一般常識ですが、まさかスペインでもそうなるとは。
ちなみに滞在中の1日午後だけでしたが、雨が降った日もありました。
傘を持っていた友人のおかげで助かりました。
2019年は5月に入ってもどうも初夏らしい天気にはなかなかならなかった模様。
ここ数年の気候は例年の傾向が覆される可能性も高いので様々な状況に対応できる準備が必要です。
ちなみに4月末ともなると、スペインブランドのZARAやMANGOなどのカジュアルブランドでは夏服しか見つけられないので、現地で温かい服を買おうとしてもできない可能性の方が高いです。
年間や直近のバルセロナの気候&天気に関しては下記のリンクでご確認ください。
https://www.barcelona.com/weather_in_barcelona
バルセロナでの日曜日はボルン地区へ
滞在中の最終日が日曜日でした。
日本だと日曜日はどのお店もレストランもオープンしてますが、ここはスペイン・バルセロナ。
かなりの店舗がクローズとなります。
買い物は土曜日までに済ませておけば何とかなるけど、困るのは食事。
そんな中で食事ができるエリアがボルン地区です。
場所は凱旋門のあるシウタデリャ公園の西側一帯。
下町のような風情があり街並み写真を撮るのが楽しいエリアでもあります。
滞在期間中に日曜日がある場合はボルン地区へ行けば何かしら食事にありつくことができます。
エリアもホテル自体もいい「Hotel Balmoral」
旅が決まるとまず探すのがホテル。
どのエリアにしたら都合がいいのか、予算に合うのか、などなどホテル選びは迷うところ。
初めてのバルセロナだったので土地勘がない中、地下鉄での移動のしやすさ、空港へのアクセス、治安のいいエリアかどうかなど考慮してベストかな?と思い予約した「Hotel Balmoral(4つ星)」。
思った以上に良く、バルセロナへ行く誰にでも薦めたくなるホテルでした。
入口は会社のオフィスみたいにそっけない感じ(写真上)ですが、中に入ると結構シックでモダン。
それほど広くはないレセプションエリア(写真下)ですが落ち着いた雰囲気です。
予約はホテルのサイトから直接しました。
予算的に窓のない部屋がちょうどよかったので、窓なしルームを予約したんですが、なぜか窓ありの部屋にチェックインしてもらえました。
窓があった方がその日の天気など確認できるのでありがたかったです。
ツインルームですがベッドはくっついたスタイル。
でもマットレスは完全に分かれているので、隣で寝ている友人が動いても振動することはありません。
部屋やバスルームの広さも十分。
テレビはNHK WorldやBBCなどの英語チャンネルも視聴できました。
サッカー好きならFCバルセロナのバルサTVも観ることができます。
朝食なしプランで予約したのでホテルで食事はしませんでしたが、ビュッフェスタイルでチョイスもありそうでした。
ただ朝食1人€17.00は高いかな。
バルモラルホテル自体も満足でしたが、何が良かったってロケーションです。
地下鉄ディアゴナル(Diagonal)駅からほど近く、どこへ行くにも便利。
カタルーニャ広場へは2駅ですが、充分徒歩圏内なのでいつも歩いてました。
上の写真はディアゴナル駅の近く。
カサ・ミラのあるグラシア通りの1本西側の通り(地図ではランブラス通りとなってます)。
こちらの通りの方がグラシア通りより歩きやすかったので何度も歩きました。
このエリア(=アシャンプラ地区・グラシア通り周辺)バルセロナの中でも治安がよく品のいい地区。
便利さではカタルーニャ広場周辺にはかないませんが、カタルーニャ広場のあたりは音がうるさそうで落ち着かない感じがしました。
落ち着いた雰囲気を好むならグラシア通り周辺がとにかくおすすめです。
バルセロナで注意したいこと
バルセロナに行く前に夫(写真家)から「スペイン人は喫煙者多いぞー。」と聞かされていたけど、真に受けてはいませんでした。
ところが行ってみると男女問わずスモーカーだらけ!
幸い屋内は全て禁煙なので問題なかったけど、人の多いランブラス通りなどを歩くといくら屋外とはいえかなりキツかったです。
そして案外道に落ちてる犬のフン!
バルセロナ市内では犬を連れている人をたくさん見かけました。
犬好きにとっては嬉しいんですが、見ちゃいました。
犬と歩いてる飼い主、犬がウンチした後も拾わずそのまま歩き逃げ!
このあたりフランス的な感じなので、足元は常に注意した方がいいです。
今回の発見(Discovery)!
バルセロナ旅。
ラッキーなだけだったかもしれませんが、所持品や周囲を常に気にしていればスリに関しては特に問題なしでした。
それでもやはりスリは多いようなので常に所持品には注意が必要です。
バルセロナ市内周遊に関してはメトロもわかりやすいし、主要なスポットは歩いて周れるので街歩きしやすい。
そして観光業に携わる人たちはみんな流暢な英語を話すのでスペイン語が話せなくてもOK!
この投稿がバルセロナ旅の計画に役立てば何よりです。