">中国にマイナスイメージを持っている人こそ中国に行った方がいい3つの理由|scent of life discovery
アジア旅行

中国にマイナスイメージを持っている人こそ中国に行った方がいい3つの理由

2017年12月中旬から年始にかけての初めての中国旅。

昨今はメディアで中国に関するネガティブなニュースや世界各国で目にする中国人観光客の行動などから

「中国&中国人=怪しい・疑わしい」のような印象を持つ人が多いでしょう。

日本の隣国でありながらよく分からなく不安を感じる人こそ

近いことだし一度行ってみた方がいいよ!と感じた中国滞在。

その理由を3つあげてお話します。

中国に行く前に知っておくと便利な情報中国に行く前に知っておきたい情報「両替やお金のこと」「入出国に関して」「水・トイレ事情」「ネット事情(VPN)」「喫煙事情」がわかります。...

わたし自身が中国にネガティブな感情を抱いていた


上海の街の風景。最初の写真と上の写真に写っている太陽は夕暮れ時の様子。

スピルバーグ作品映画「太陽の帝国(Empire of the Sun)」を彷彿させるようなくっきりした夕日は中国ならではなのか?単に大気汚染のせいなのか??

実はわたし自身が中国や中国人に対してかなりのマイナスイメージを持っていました。

物や服のメイド・イン・チャイナはいいけど、野菜など口に入れるものが中国産となると敬遠したり。

世界各国で見かける中国人観光客の行動(モデルばりにポーズを取って写真撮影とか、大声出して歩き回るとか)を目にしていい感情は芽生えなかったし。

欧米系や日本のメディアでも中国に関しては否定的な報道が目立ちます。

最近では中国の大都市での大気汚染がひどくそれが日本まで影響しているからたまったもんじゃありません。

という流れから、中国に旅行する、という選択肢はずっとなかったんです。

ところが、日本好きになる以前は中国に興味を持っていた夫(写真家)が以前から何度も、「中国行きたい!」と希望。

そんなことから、日本人がノービザで中国に滞在できる範囲内での旅行

(当時日本国籍保持者は15日以内の滞在なら中国を訪れるのにビザは不要でした)ならという条件で

杭州(ハンジョウ・Hangzhou)と上海(Shanghai)の2都市で13日間の旅をしてきました。

2020年3月10日より日本国籍者向けのビザ免除措置は暫定的に停止されています。中国への渡航には原則としてビザ取得が必要です。

ただし中国の一部の都市では72/144時間トランジットビザ免除措置が取られています。(日本橋夢屋:中国渡航情報をご参照ください)

そんなわたしが実際に中国を訪れて感じたのは、

「ニュースで見聞きする中国&中国人や中国国外(日本やヨーロッパなど)で見かける中国人観光客と自国にいる中国人そして中国という国自体はなんだか違うぞ。」

ということ。そして日本人とそう変わらないじゃないか?とも。

13日間中国に滞在しただけで「中国ラブ」になったわけではないけど、これまでの超ネガティブな印象はだいぶ拭えました。

どうしてそこまで印象が変わったのかには3つの理由があります。

1. 歴史があり見どころだらけの中国


杭州にある西湖(West Lake)のシンボル的存在「集賢亭(Jixian Pavilion)」。いつもたくさんの人で賑わっているけど、早朝ならこんな写真も撮ることができます。


同じく西湖の湖畔。西湖の湖畔全域に柳の木が植えられていて、西湖を印象づける樹木となっています。

「中国4000年の歴史」と俗に言われるけど、実際はもっと長い歴史がある中国。

世界史で軽くかじった中国史を思い出すと、長い歴史があるけど数多くの王朝が起こっては倒されの繰り返し。

つまり多くの遺産が破壊され、また作られの繰り返しでもあったわけです。

それでも長い歴史を感じられる建物や文化というのは多くあり、分かりやすい目安として、世界遺産に登録された箇所というのは中国国内で現時点で52件も存在します。

写真にある杭州の西湖もそのひとつ。杭州自体も長い歴史を持つ都市で、西湖周辺や市街地の一画には再建されたんだろうけど、歴史を感じられるところがあちこちにあります。

ここ数年で香港台湾シンガポールなど中国文化を感じられる国を旅して少しずつ中国に興味が湧いてきていた、というのもあります。

実際に中国を訪れるとそこはやはり本家本元。大きな国だからお寺の規模もその分デカい。

また西湖を観光資源として最大限に活かしている様子など、日本でも湖のある町が参考にできる点が数多くあるように感じました。

旅ブロガーとしては、「あちこち見どころのある中国を訪れないなんてもったいない!」

とつくづく思ってしまったわけです。

「そんなことは分かってる。でも中国という国や中国人がどうも怪しいから中国に行くのを戸惑っちゃうんだよ!」

と思っている方。次の2番目の理由にお進みください。ww

2. 中国人だっていろんな人がいる


上海の新天地(Xin Tian Di)の大晦日の様子。ここは東京であってもおかしくないようなオシャレなお店やレストランが集まる界隈。若者を中心に大勢の人で賑わっていました。


上海は都会的で新しいビルも多いけど、ふとこのような日常もあったり。

怖い雰囲気はなかったけど、興味本位でカメラ片手にこの通りに入って行くのは失礼な気がしたので、通りの入口から1枚だけ撮らせてもらいました。

最初に言っておきますが、中国人に対して全面的に肯定的な印象を持つようになった、ということはありません。

中には大声で話しながら通りを歩く人もいるし、

いわゆるマナーが悪い人も多いし、

男の人の多く(女性もたまに)は「カァー、ペッ!」とタンを吐くし、

車のクラクションを鳴らすドライバーが多くてうるさい。

喫煙率が男性だけを見ると5割近いので、人混み(というかどこでも人多い!)を歩くと日本やヨーロッパの比にならないぐらい受動喫煙しちゃいます。(キツかった、、、)

以前エアチャイナに搭乗した時、

「中国人というのは笑顔もないし、ありがとう、すみません、と言えない人たちか!?」

と乗客やCAの様子から感じたのですが、そんな人ばかりじゃありません。

どこの国にもいい人も感じ悪い人もいる、という当たり前のことが中国に行くと分かります。

こちらが笑顔で「謝謝!」と言えば、ごく当たり前に笑顔で「謝謝!」と返してくれる

「ニーハオ(你好)」も同様。中国人同士でもそれは同じ。

お店の人に何か質問する際は、まず「ニーハオ」からスタート。「ニーハオ」は英語で言う「ハロー(Hello)」に当たる表現で、話しかける際にも用いられるようです。

わたしが中国人に見えるのか、どこへ行っても中国語で話しかけられましたが、

「中国語話せません。」と英語で答えると、

はにかんだような笑顔でごまかされるか、そのまま中国語を話しながら身振り手振りで理解を求めようとするか。

前者の態度は日本人そのもの。

後者の態度は気が強いと受け止める人もいるだろうけど、感じが悪いということは全くなく、ただ説明したい、といったぐらい。

また外国人観光客だからと値段をふっかけたり、騙そうとしたりする中国人には一度も会わなかったです。

上海などの大都市ではスリも多い、という記事を読んだけど、そんな目には合わず。

もちろん所持品には常に注意を払ってましたが、これはどの国にいてもしていることなので、中国だから、と特段身構える必要はないです。

他の都市はわかりませんが、訪れた杭州と上海は治安的にも不安になるようなことはなく、安心して歩きまわることができました。

運が良かっただけかもしれませんが、中国という国そして中国人は言われているほど怖くもないし感じが悪くもない

押しが強い人は結構いるけど、相手にせず流せばいいだけの話。

日本人を基準にしちゃうとどこの国の人も丁寧さには欠けるし、素早い対応はできないし、とイライラしてしまうのは当然。

いろんな人がいるんだ、とオープンマインドになってみると見えてくるものが変化します。

3. 活気溢れる街や人を見てポジティブになれる


上海を代表する観光スポット外灘(ワイタン・The Bund)での元旦の様子。

中国は旧正月を祝うので新年を感じることはそれほどないけど、外灘周辺はそれはもう多くの人で溢れかえっていました。


杭州の街中のアップルストア。こんな大きなアップルストア初めて見た!

夜なので写真だとよく見えませんが、店内も店の外もたくさんの人。

青く見えるのは向かいの建物のクリスマスイルミネーション。

クリスマスもバブル期の日本を思い起こすような賑わいでした。

中国に行って数多くの中国人を目にして感じたこと。

それは、「中国人、幸せそう&楽しそう。」ということです。

今回の旅は夫(写真家)が先に中国入りして、黄山(Mount Huangshan)滞在した後、わたしが合流するというスタイルでした。

彼は黄山では中国人のガイドさんを雇って写真撮影に励んでいて、その英語が堪能なガイドさんにあれこれ中国や中国人に関して教えてもらったとのこと。

その中のひとつに

中国の未来は明るいから貯金よりも今必要なものや欲しいものはどんどん購入する、というのが今の中国人だよ。」

というご意見があったとのこと。

ガイドさんは30代前半の男性で既婚・小さな子供持ちの精悍な人。

彼の周りの人や同年代の人、知人を総合しての意見のようですが、わたしが目にした数多くの中国人は明るい表情の人が多く、老若男女幸せそうに見受けられました。

訪れた杭州&上海ともに裕福な人が多い町だから、というのも大きな理由かもしれません。

どちらの町でもヨーロッパの高級車を結構見かけたし、身なりもちゃんとして、というか結構お洒落なぐらい。

適当な格好をしていると恥ずかしくなるほどです。若い人の歯並びの良さにも軽く驚きました。この点は日本よりずっと欧米化してるな、と。

日本でも中国人観光客の「爆買い」が話題になったように、裕福になり、欲しいものが購入でき、旅行に出かける余裕もある。

杭州も上海もどちらも人気の観光地なので、地元の人だけじゃなく、中国国内各地から観光客が来ます。

そんな国内観光客だと見られる中国人の多くはお土産などをたんまり買い込んでました。まだまだ羽振りがいいです。

これを「ただバブってるだけ。」と受け取る人もいるのかもしれませんが。

他のアジア諸国もそうですが、中国は伸び盛りの子供のようにまだまだ経済情勢がいいので町中活気にあふれています。

また多くの人が楽しそうに見えるのでこちらもポジティブな気分になります。アジア好きな人はこういう雰囲気が好きなんだろうなー。

ご存知のとおり、中国の人口は13億人超。

訪れた杭州の人口は約919万人で、上海の人口は約2415万人。

(ちなみに東京都の人口は約1375万人)

この中の全ての人が豊かになるわけではないけど、多くの人がリッチになり、アクティブになり車であちこち出かけるとなると、活気はあるけど空気が悪い、となんとも皮肉な状況が生まれます。

車だけじゃなく、スクーターに乗ってる人も多いですが、こちらはほぼ90%以上は電気スクーター。音がほとんどしないので、何度も轢かれそうになったほど。

それはいいとして、バスや車でも電気で走るタイプが多いですが、前述した人口からわかるとおり、なんせ人が多いので車も多い。

で、中国で走っている車に使われているガソリンが何なのか不明ですが、排気ガスが妙に臭う。

これが大気汚染の一因なのかは分かりませんが、人口が多い分環境への影響が大なので、これに関しては何か規制が必要でしょうね。


西湖で見た夕焼け。本当に美しかった!

杭州の街中は上海同様、車の排気ガス臭かったけど、西湖の湖畔は車の乗り入れが規制されている箇所が多く問題ありませんでした。

杭州、上海、共に晴れた日でもクリアに晴れ渡ることはなく、綺麗な青空はほとんど見られません。

でもかろうじて西湖での夕焼けは上海で見た(最初の写真)のとは違い、太陽周辺もオレンジ色に染まる通常の夕焼けでした。

まとめ:中国にマイナスイメージを持っている人こそ中国に行った方がいい3つの理由

中国に行った方がいいよ、という3つの理由、もう一度言います。

  • 歴史があり見どころだらけの中国
  • 中国人だっていろんな人がいる
  • 活気溢れる街や人を見てポジティブになれる

近くて遠い国な中国。遠いと感じるのは「よくわからない」から、とも言えます。

それなら一度ノービザで行ける期間で訪れてみるとほんの少しだけですが

「なんだ、中国人も日本人とそんなに変わんないじゃないか。」と思えてきます。むしろ今の日本人よりずっと幸せそうに見えるぐらい。

あれこれ規制の多い国ではあるので、知らぬが仏、で我が世の春を楽しんでるだけかもしれません。

でもそんな楽しそうな中国人を見ているとつられて元気になれる効果もあり。

ただしこれは短期滞在に限る、というのがわたしの意見。

別記事で中国旅行で気をつけることをまとめているので下記の記事をご参考に!

ABOUT ME
ひさよ
旅好き(32か国)50代女性のひさよです! スイス国境近くフランス在住12年 / 愛知県出身。 フランス・スイスを中心に実際に訪れてよかった国内外の観光情報をおとな女性向けにホンネで語ります。このブログが慌ただしい日々における暮らしの清涼剤になれたらいいなぁと思っています。