ジュネーブはそれほど大きくない町ですが数多くの公園があります。
街中にはジュネーブ旧市街のすぐ横にあるバスチョン公園があるし、中心に近いレマン湖畔には花時計があることで有名なイギリス庭園(Jardin Anglais)もあります。
それらの公園ももちろんいいけど、今回紹介する「グランジュ公園(Parc La Grange)」は広大なうえに優雅さも兼ね備えた美しい公園です。
個人的にジュネーブでいちばん美しい公園だと感じてます。
今回の投稿では、町の中心からでもわざわざ行く価値のあるグランジュ公園の魅力を最大限にお伝えします。

グランジュ公園はどこにある?
ジュネーブ中心地や旧市街から見て西側。レマン湖沿いにある広大な公園。
どれぐらい広大かというと面積が213,097 m²。
東京ドームの大きさが46,755m²なので、ドームが約4.5個分。
なんとなくイメージつきましたか?

ちなみにグランジュ公園のすぐ横にはオー・ヴィーブ公園(Parc des Eaux-Vives)があります。
ここだけでも45,000m²の大きさ。(東京ドームよりは少し小さめ)
この2つの公園は湖畔沿いの小さなゲートで繋がっているのでほぼひとつの公園のよう。
オー・ヴィーブ公園には上の写真に見えるホテルレストランがあり、その裏手にはジュネーブのテニスクラブがあります。
ここでは2015年から再開された男子テニス(ATP)のトーナメントが毎年5月下旬に開催されるのでテニスファン(=わたし)にはたまらない場所。
▼以下の記事に以前ここでプレーした錦織選手の試合観戦記を書いてます。興味ある方は様子を見てみてください。

グランジュ公園の歴史

グランジュ公園は1917年にジュネーブ市に寄贈されるまではファーブル家の個人宅の庭園だったとのこと。
巨大すぎてどんな個人宅だったのか庶民のわたしには想像すらできませんが。
写真にあるヴィラ(Villa La Grange)がファーブル家の邸宅で現在は主に図書館になってますが、通常一般人は入れません。
庭園・邸宅ともに18世紀に造られたものです。

この邸宅では重要な会談がいくつも開かれてきました。
その中でも特に有名なのが2021年6月に開催された当時のアメリカ・バイデン大統領とロシアのプーチン大統領の会談。
わたしもこの時のことはよく覚えています。
開催前からジュネーブは厳戒態勢となり、両首脳がホテルからグランジュ公園に移動する際は、すべての交通が規制されストップに。
当時はコロナ禍で、テレワークしてた人も多かったから多少コントロールしやすい状況ではありましたけどね。
でも空港から街中までその当時は物々しい雰囲気となっていました。
(と聞きました。ジュネーブに住んではいないので実際に目にはしていません)
この会談。
ジュネーブ側が多くの経済的負担をしたのに結局戦争が始まってしまい、ジュネーブは支払い損。(金返せ!と叫びたいでしょうね w)

そんな歴史的な会談が開かれたグランジュ公園。
ですが訪れたらそんな緊張感は何も感じない平和でのんびりしたいいところです。
グランジュ公園のハイライトはローズガーデン

広大なグランジュ公園は散歩、ジョギング、ピクニック、カフェで休憩など人々が思い思いに過ごせる市民の憩いの場。
「だったら観光客がわざわざ行く必要なんてないんじゃないの?」
いえいえ。
グランジュ公園には約200種類ものバラが生育するローズガーデンがあり、それがここのいちばんの見どころです。

1945年に造園されたローズガーデンは八角形の大きなバラ園。
毎年6月にはバラの国際コンクールも開かれ、バラの新種の審査が行なわれます。
いまだにバラが咲く時期にグランジュ公園に行ったことがないので、今年こそは6月ごろにバラ園を見に行きたいと思います。
(見れたら写真追加するのでお待ちください)
グランジュ公園とオー・ヴィーブ公園の情報

グランジュとオー・ヴィーブ公園は繋がっていますが、開園時間は異なります。
<オー・ヴィーブ公園(Parc des Eaux-Vives)の開園時間>
毎日24時間開放(テニスクラブを除く)
<グランジュ公園(Parc La Grange)の開園時間>
- 4月・5月:7:00-21:00
- 6月から8月:6:00-22:00
- 9月・10月:7:00-21:00
- 11月から3月:7:00-18:00
夏以外に朝イチでウォーキングやジョギングをしたい人はオー・ヴィーブ公園に行きましょう。
▼グランジュ公園の様子がわかるショート動画があるのでよかったら見てみてください!
まとめ:ジュネーブ市内のいちばん美しい公園「グランジュ公園」
花時計のあるイギリス庭園からだと徒歩15-20分かかるグランジュ公園。
雨なら行く必要はないけど、天気のいい日ならお散歩がてらレマン湖畔を歩きながらぜひグランジュ公園まで行ってみてください。
特に目的を持たず、公園で過ごす人の様子を観察したり、ただただ歩くだけでリラックスでき気分がよくなる公園です。
6月ごろならローズガーデンはお見逃しなく。
ジュネーブは環境にうるさいところなので、化学薬品など使わないバラの生育に取り組んでいます。
ジュネーブに来たらメンテの行き届いた気持ちのいいグランジュ公園散策をお楽しみくださいね!
▼街中にあるバスチョン公園の様子は以下の記事からご覧ください

▼オー・ヴィーブ公園の奥にあるテニスクラブで見た錦織選手の試合観戦記です
