京都市内の北東部にある「赤山禅院」。
市内中心部から離れていてアクセスしにくいですが、
紅葉の穴場スポットです。
また秋から冬にかけて咲く「寒桜」もあり、
【紅葉+桜】のコンビが見られるレアスポットでもあります。
そのほか、赤山禅院の見どころは「石仏」。
この投稿では赤山禅院へのアクセス、
境内に並ぶ美しい石仏の様子がわかります。
赤山禅院へのアクセス
赤山禅院は京都の中心からは結構離れています。
京都駅からバスで乗り換えなしにも行けますが
約1時間かかってしまうのがデメリット。
一乗寺周辺などを観光後に訪れるなど
近くのスポットとミックスして周遊するのがいいでしょう。
もし京都駅周辺から直接赤山禅院へ向かうのであれば
地下鉄とバスを乗り継ぎするのが便利です。
乗り換えなしの楽な方法と
早くアクセスできる方法をお伝えします。
楽:京都市バス【5番】もしくは京都バス【17系統】で約1時間
京都駅前から修学院離宮道
その後徒歩13分
早:<地下鉄烏丸線>京都駅から国際会館駅
<京都市バス【5番】>国際会館駅前から修学院離宮道
その後徒歩13分
赤山禅院の概要
888年に開創された歴史ある赤山禅院は
延暦寺の塔頭のひとつで天台宗の寺院。
また赤山禅院は
- 平安京の東北にあり表鬼門に当たることから、
本尊である赤山大明神は表鬼門の鎮守としてまつられ、
方除けのお寺として広く信仰を集める寺 - 全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、
福禄寿(商売繁盛・延寿・健康・除災祈願)の寺 - 「五十(ごと)払い」
(申の日の五日に赤山禅院に詣でると
吉運に恵まれると評判が立ったのが始まり)の風習の始まりとなった、
商売繁盛の寺 - 紅葉の名所の寺
として知られています。
2015年12月中旬に拝観した際は、さすがに暖かかったこの年でも京都でも
北にある赤山禅院では紅葉の時期は終わっていて残念でした。
紅葉の見ごろは例年11月中旬から下旬です。
赤山禅院の拝観に関して
- 拝観時間:9:00-16:30(毎日)
- 拝観料:無料(嬉しい w)
必見!境内奥の三十三観音と十六羅漢
赤山禅院の境内はそれほど広くはないです。
少しごちゃごちゃした感じはありますがいたって静か。
境内の奥には必見の石仏群があります。
左手が十六羅漢で右手にあるのが三十三観音。
小さめの石仏なのでかがまないと正面から見ることはできません。
でもよく見ると表情豊かな羅漢さんや美しい観音様がずらりと並んでいます。
中には弥勒菩薩像もあって魅力的。
ちなみに弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつ・はんかしいぞう)とは、
仏像の形式のひとつ。
弥勒菩薩像とは
台座に腰掛けて左足を下げ、
右足先を左大腿部にのせて足を組み(半跏)、
折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、
右手の指先を軽く右頰にふれて思索する(思惟)姿の像のこと。
こちらの石仏をおすすめしてくださったのが、
知人で「寺と神社の旅研究家」である吉田さらささん。
「京都でここまでの石仏群がある寺院は他にないのでは?」
と直接ご推薦してくださり行ってみてとてもよかったです。
石仏好きな方にはとてもおすすめな寺院です!
また吉田さらささんの本にも
赤山禅院の石仏のことが紹介されています。
▼石仏好きにはたまらない本ですよ。
赤山禅院へのアクセス注意点
前述のとおりちょっと遠くてアクセスしにくい赤山禅院。
私たちは滞在先のアパートから自転車で行きました。
(堀川三条から自転車で50分ほど)
行く前から場所はちゃんと把握していたのですが、
坂道をのぼり閑静な住宅街に入ったところで、
「通り過ぎたかな?」
と思いました。
運良く犬の散歩をしている女性がいたので場所を尋ねると、
「赤山大明神って札のついた大きな鳥居があったでしょ?
そこをくぐって少し行ったとこよ。
こんな坂道(自転車で)上がってきて大変だったね〜。」
と同情されてしまいました。
お寺なのに入口には大きな鳥居がある赤山禅院。
神社と思ってそちらへ向かわない人も多いと思います。
どうぞお間違えなく!
鳥居とは全く関係ないですが、境内で見かけたレトロな消防車?
味があって素敵でした。
まとめ:【赤山禅院】の見どころは「石仏」
888年に開創された延暦寺の塔頭である赤山禅院。
時期を逃して写真がありませんが
れっきとした紅葉名所の寺です。
京都の中心部からはかなり離れているので
紅葉の穴場的スポット!
紅葉の見ごろは例年11月中旬から下旬です。
そして秋から冬にかけて咲く「寒桜」もあり、
【紅葉+桜】を楽しめる珍しいスポットでもあります。
「混み合う紅葉狩りは勘弁して〜。」
というタイプの方におすすめです。
また本文中でお伝えしたとおり
境内には多くの美しい石仏が置かれています。
石仏好きにもたまりません。
京都で静かに拝観できる貴重な赤山禅院。
無料で拝観できるのも嬉しい点です。
人ごみ嫌いな方はぜひ行ってみてください。