四国のお遍路さんはいちばん有名な霊場めぐり。
ですが青森県の津軽地方にも霊場めぐり(お遍路さん)があるんです!
今回の投稿ではレアな「津軽弘法大師霊場」を紹介します。
津軽弘法大師霊場とは
東北地方で真言宗寺院を探していたら、津軽地方で23寺院を参拝するお遍路さんがあることを発見。
2015年2月に青森を旅した時、この「津軽弘法大師霊場」に沿って、23寺院中8寺院を参拝しました。
本当はもっと参拝したかったんですが、積雪の多い2月の青森。
この時期は車で周遊するにも何かと時間がかかり、なかなか思いどおりにはいかないもの。
その場合は余裕を持って無理な計画は立てない方がいいです。
この記事ではその内の4寺院を紹介します。
弘前にある第1番札所「最勝院」
弘前市にある津軽弘法大師霊場の第1番札所の「最勝院(さいしょういん)」。
最勝院のシンボルである五重塔は江戸時代に建立された東北一の美塔。
塔には釘がいっさい使われていません。どの角度から見てもとても美しい。
最勝院へ行くと最初にくぐる山門。
2月の弘前はかなりの積雪。
手水舎は凍結してました。
冬の参拝は大変ですが、五重塔の美しさが引き立ちます。
そしてほとんど人がいないので冬の参拝は心静かに楽しめます。
青森市内にある第16番札所「青龍寺」
青森市内で一番印象的だったのが、第16番札所である青龍寺。
1948年創立という新しい寺院。
青龍寺には1996年完成した五重塔があります。
各屋根に雪がうっすらと積もった姿が美しい。
実は五重塔の手前には美しい枯山水の庭園があります。
ただ冬だと厚い雪に覆われていて何も見えないのが残念でした。
青龍寺のシンボルである昭和大仏。
大仏様の中に入る事もでき、菩薩めぐりができるようになっています。
靴を脱いで入るのですが、冬だと足元が冷たすぎ!
冬の大仏内菩薩めぐりはあまりおすすめしません ww
眺めの良い場所にある18番札所「陸奥護国寺」
未年用の切り絵が飾られた本堂があるのは、第18番札所の陸奥護国寺。
海を目の前にした小高い丘の上にあり眺めがいい寺院です。
陸奥護国寺は高野山真言の寺院。
浅虫温泉がある地区にあることから、浅虫の高野山として知られています。
大型車は通行できない細い上り坂を登ってたどり着いても境内らしい雰囲気な市。
そこで寺務所らしい建物に入り参拝したい旨を伝えると、
「中にどうぞ。」と気軽に案内してくださいました。
その建物が本堂への入口でした。
本堂まではご住職さんが案内してくれ、寒いからと暖房をつけてくれた上に、どこでも好きに写真撮影していいとも言ってくださり感謝、感謝。
おかげで弘法大師像を含めた普段は決してカメラに収められない仏具を撮ることができました。
浅虫の高野山ではちょっとした奇跡が起こりました。
寺院へ通じる細い上り坂に入ったとたんに、家の横につながれていた秋田犬を発見したんです。
忠誠心の強い犬種なので、見知らぬ私たちが車の窓を開けて声をかけても吠えられるばかり。
とはいえ何だか憎めない顔つきの秋田犬で帰り際にも会うのを楽しみにしてました。
そしてその帰り際にもつながれた状態の秋田犬はわたしたちを見るなり吠えだしました。
参拝後だったので秋田犬の横に車を停めて、夫に
「記念に写真撮ってよ。」と窓を開けようとしながら頼んだ瞬間、、、
反対の左側の丘から何かが降ってきて、車のすぐ前に落ちました。
雪の塊だろうと思ってよく見てみると、30cm四方ほどの石だったんです。
「秋田犬の横に停まらなかったら、あの石、この車に当たってたよ!」
秋田犬がわたしたちを助けてくれたんです!!
記念写真を撮らなかったことが心残りです、、、。
(写真はイメージです。秋田犬の産地である大館市の観光協会サイトからお借りしました。)
青森市内にある古刹である第19番札所「常福院」
千数百年もの歴史を持つ古刹で境内も立派な常福院。
写真は境内にある龍神庭。
雪の時期ならではの良さもあるけど、庭は別の時期に訪れた方が美しく見えるはずです。
とはいえ冬でもその美しさを感じることは充分にできました。
まとめ:青森のお遍路「津軽弘法大師霊場」をめぐる旅
青森県にあるかなりマイナーなお遍路さんである「津軽弘法大師霊場」。
23寺院中の8寺院を参拝しました。
当記事では4つの寺院を紹介しています。
- 1番:最勝院(弘前)
- 16番:青龍寺(青森)
- 18番:陸奥護国寺(青森)
- 19番:常福院(青森)
情報が少ないからこそ参考になれば嬉しいです。