高知市にある五台山竹林寺(ちくりんじ)。
高知では紅葉の名所として知られ、特に秋に参拝者が増える寺院。
これまで合計2回訪れ、どちらも6月の青もみじの時期に四国遍路の31番札所だから、という理由で訪れました。
2015年、2019年と2度拝観した竹林寺は見逃せない魅力的な寺院。
今回の投稿では竹林寺の境内や名勝庭園、そしてアクセス方法をお伝えします。
美しい竹林寺の境内
大同年間(806-809)に空海(弘法大師)が竹林寺で滞在、修行した縁から四国霊場第31番札所となりました。
現在は真言宗智山派(大本山は京都にある智積院)に属する寺院です。
竹林寺という寺院名から竹林があるのかと思いきや、境内に竹林は見当たりません。
そのかわり、境内で印象に残るのは苔ともみじ。
竹林寺の山門のまわりにももみじが植生されています。
紅葉の時期の美しさも想像できますが、梅雨時の青もみじも特に雨の日は美しいです。
本堂に向かう途中の様子。
苔+もみじのコラボ。
雰囲気の良さが伝わりますか?
わたしたちもお遍路さんとして拝観してましたが、服装はごく普通だったので白装束のお遍路さんを見ると気が引き締まる感覚を覚えました。
四国遍路を達成したい人は御朱印帳は必須アイテムです!
以前は三重塔だったのが、明治期に台風で倒壊してしまった後、1980年に五重塔として再建されたとのこと。(竹林寺パンフレットより)
五重塔の周辺にももみじがたくさんあるので写真スポットです。
本尊の文殊菩薩像が祀られていることから、文殊堂とも呼ばれます。
文殊菩薩といえば「智恵・学業の仏さま」「三人寄れば文殊の智恵」と親しまれ、学業成就、合格祈願でお参りする人も多いでしょう。
トップの写真にある絵馬にもそんな願いが書かれているはず。
竹林寺の文殊菩薩像は、京都(宮津市切戸(きれと)にある智恩寺)の文殊、奈良(桜井市にある安倍文殊院)安倍(あべ)の文殊とともに、「日本三文殊」のひとつとされています。
上の写真は境内西にある池やせせらぎのある心地よい空間「めぐりのもり」を超えて境外に出たところ。
五台山公園に向かう石段だと思われます。(実際に石段を登らなかったので正確なところはわかりません。)
竹林寺の境外まで雰囲気がよくて妙に感激しました。
6月に2度訪れましたが、梅雨の時期もとても美しい。
境内のところどころで見かけたアジサイは色鮮やかでハッとする美しさを見せてくれました。
梅雨の時期は拝観者が少なくて混雑しないのもメリットです。
竹林寺名勝庭園も見逃せない
竹林寺の拝観には拝観料はかかりませんが、庭園のみ入園料(400円)がかかります。(2019年当時)
竹林寺名勝庭園は入園料を支払う価値が充分にある美しい庭園!
竹林寺名勝庭園は、京都の苔寺や天龍寺の庭園設計をした夢窓疎石による池泉回遊式庭園。
客殿を囲むように作られた庭は見ているだけで心落ち着き、お遍路や旅の途中の心身の休息となります。
名勝庭園の入園料には宝物館の入館料も含まれています。
館内は写真撮影禁止ですが、一見の価値あり。
中に入る自動ドアがバッと開いた瞬間、それと同時に館内のライトがパッとついたのがドラマチックでおもしろかったです。
竹林寺に行かれたらぜひ名勝庭園にも入園してみてください。
竹林寺へのアクセス
高知市内の五台山(標高146m)にある竹林寺は高知市中心部から車で約20分。
駐車場は無料で100台分の駐車スペースがあることから、車でのアクセスが便利です。
公共交通ご利用の場合は、JR高知駅からMY遊バス(高知市内の観光スポット周遊バス)で約26分。
境内拝観時間は、8:00 – 17:00。
名勝庭園・宝物館への入場は、8:30 – 17:00。
まとめ:四国88箇所で見逃せない紅葉名所「竹林寺」
竹林寺は、お遍路さんはもちろん、観光としても、高知へ行かれたら見逃せない素晴らしい寺院です。
苔ともみじが美しい境内はやはり秋がいちばん人気。
ただ人混みが苦手な人なら、青もみじや苔が美しい梅雨の時期がおすすめ。
竹林寺境内にはフォトジェニックなスポットが多いので、写真好きにもたまらないところ。
高知市への旅で見逃せない「竹林寺」です!