長崎の大村湾にある戦争遺跡ってどんな感じ?
実際に見ることはできるの?
佐世保市のすぐ隣にある大村湾に面した川棚町に「片島魚雷発射試験場跡」という戦争遺跡(遺構)があります。
訪れた2014年6月当時はとくに立ち入り禁止というわけではなく近くまで行って見ることができました。
戦争遺跡なので少し心が重くなるけど知っておきたい日本の歴史を感じることができる場所。
今回の記事でわかるのは以下の内容です。
- 戦争遺跡「片島魚雷発射試験場跡」とは
- 「片島魚雷発射試験場跡」の様子
- 「片島魚雷発射試験場跡」へのアクセス
戦争遺跡「片島魚雷発射試験場跡」とは
片島魚雷発射試験場跡があるのは長崎県の川棚(かわたな)町。佐世保市のすぐ隣にあり大村湾に面しています。
すぐそばには有名な「ハウステンボス」もあるというロケーション。
川棚町には太平洋戦争中の軍事施設跡が今でもいくつか残っています。
その中のひとつである「片島魚雷発射試験場跡」は川棚町のサイトによると1918年に開設された施設。
試験場跡に向かう途中にあった説明看板にもそう記されています。
施設名のとおり、ここでは佐世保などにあった軍事工場で製造された魚雷の発射試験が行われていたとのこと。
また戦況が悪化してからは「回天(かいてん)」と呼ばれる人間魚雷の訓練もここで行なわれるようになり、多くの犠牲者が出てしまいました。
片島魚雷発射試験場跡のすぐ近くには「特攻殉国の碑」がありその殉国者(犠牲者)の氏名が刻まれています。
魚雷発射試験場跡や特攻殉国の碑などの川棚町にある戦争遺構に関して下記にあるPDFに詳細があるのでご参照ください。
「片島魚雷発射試験場跡」の様子
近づいて最初に目に入るのがこちらの桟橋のような先に建物がある建築物。
魚雷発射試験場跡の一部です。
屋根はなく外壁のみ残っています。
このような姿で残っている建物もありました。
訪れた時はわたしたち以外は誰もおらず、大村湾も穏やかで静かな時間が流れていました。
ここで起きたことを供養するかのように魚雷試験場跡の対岸には鳥居が2基立ち並ぶ様子も見えました。
「片島魚雷発射試験場跡」へのアクセス
アクセス方法は事前に調べていたんですが、近づくとよくわからなくなり困ってました。
その時ちょうど近くを通りかかった宅配のお兄さんがとても親切で
「近くまで行くので後ろをついてきてください。」
と道順を教えてくれました。優しいお兄さんのおかげでこの戦争遺構を目にすることができました。
アクセスは車が便利。佐世保方面から国道205号を経由し「三越入口」で右折し大村湾に向かって進んでください。
近くには駐車場もあり。
現在はすぐそばに素敵なカフェ「BUCO cafe」(土日祝日限定オープン)もできてわかりやすくなってそう。
まとめ:戦争遺跡「片島魚雷発射試験場跡」
SNSなどで注目を浴びるようになった「片島魚雷発射試験場跡」。
廃墟好きや負の遺産(戦争遺跡など)をめぐる旅のスタイルもあるし、日本の歴史を知る意味でも訪れてみたいスポットではあります。
ただ見学の際は戦争遺跡を後世に残す意味や崩落の危険を考えて建物の中には入らないようにしていただきたいです。