2014年6月の九州旅。
今回は熊本市にある美しい日本庭園「水前寺成趣園」です。
水前寺公園と言った方がなじみありますね。
熊本といえば、2016年4月に起こった熊本地震がまだ記憶に新しい人も多いと思います。ここ水前寺成趣園も被害があったようです。
現在は園内観覧は以前と変わりなくできるので、心が洗われるような風景を楽しむことができますよ。
美しく手入れされた水前寺成趣園
熊本観光の王道のひとつである水前寺公園。熊本で宿泊したホテルは熊本城にほど近く、路面電車の停車駅もすぐそばにあったので大変便利でした。水前寺公園前駅下車してすぐなので、ここへ行くならこの路面電車が断然便利です。
正式には「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」と言い、東海道五十三次を模したといわれる回遊式庭園です。
1636年に江戸時代の藩主であった細川家ゆかりの御茶屋に開園した庭園が始まり。以前首相だった細川護熙氏はこの細川家の子孫です。
庭園はかなり小ぶりですが、手入れが行き届いていて背筋がピンとしてくると同時に池を中心とした作りとなっているので心が洗われるような感覚にもなります。
園内の池は湧水池と呼ばれ、地下からの湧き水が水源。熊本市は地下水が豊富で水道はこの地下水で全て賄えるほどとのこと。
それが地震の直後からひと月ほどの間、突然水前寺公園の池の水が干上がってしまったというニュースをネット上で見つけ心配していました。
現在は以前の状態に戻っているようです。ただこの時の干上がってしまった理由は謎のままとのことですが。
こちらは園内にある出水(いずみ)神社。2014年6月に訪れた時はこのようでした。ただ震災でこの鳥居は倒壊してしまい、奥に見える本殿も修復作業中です。
また水前寺公園&出水神社に向かう参道の入口に立っていた鳥居も地震で倒れてしまったそうです。ただ庭園自体は池の水以外で震災の影響を受けた箇所はなかった、というのは不幸中の幸いでしょうか。
抹茶をいただける建物からの眺めが美しい
庭園内には趣ある茅葺屋根の建物があります。1912年に京都から移築された古今伝授の間(こきんでんじゅのま)と呼ばれています。
抹茶がいただけるお部屋にある床の間の様子。壁紙が素敵です。ただ注意書きを置かないとならないのでしょうか?
いただいた抹茶とお菓子。美味しいものはもちろん。それはやはり、、、
このような素晴らしい景色を眺めながらいただける、という条件があるからですね。ここから眺める庭園が最も美しいとされているとのこと。
それは各人の美的感覚にもよるので、はっきりそうとは言えないけど、心落ち着く眺めであることは確かです。
2016年4月の地震で少なからず被害を受けた水前寺成趣園ですが、いつまでも変わらない日本の美を多くの人に伝え続けて欲しいものです。
水前寺成趣園
熊本市中央区水前寺公園8-1
Tel: 096-383-0074
開園時間:7:30-18:00(3-10月)
8:30-17:00(11-2月)
http://www.suizenji.or.jp
熊本名物ではないけどすき焼きの美味しいお店
熊本名物といえば、馬肉や辛子レンコンが思い浮かぶかと思いますが、こちらのレストランはすき焼き&しゃぶしゃぶが有名。ディナーだと値が張るのでランチ利用がおすすめです。
この時いただいたのが、すき焼き定食。定食にはご飯、みそ汁、漬物、小鉢、サラダが付いてくるのでボリュームたっぷり。これで1800円ならお値打ち!
市内中心地にある上通りアーケード街にあるのでアクセスも便利です。
すき焼加茂川
熊本市中央区上通町2-6
Tel: 096-354-2929
https://www.kamogawagenpo.co.jp/sukiyaki_kamogawa/
熊本市観光ならこちらをご参考に
熊本市観光ガイド:https://kumamoto-guide.jp
今回の発見(Discovery)!
水前寺公園を訪れた2014年6月は何事もなく平和そのものでした。
2016年4月に起こった熊本地震の後は庭園の周辺や庭園の池の水に影響があり、現在でも以前と同じ風景とは言い切れない状況が続いています。
庭園自体を観覧することは変わりなくできるので、復興の途中経過を観察する感覚で訪れるのも旅人ができるサポートのひとつではないかと考えます。
とても美しく手入れが行き届いた庭園なのでまたぜひ訪れたいです。
