京都の洛西、嵐山・嵯峨野は観光客に大人気でいつ訪れても多くの人で賑わっています。
とくに嵐山の渡月橋付近は常に大混雑。
ところが嵯峨野の祇王寺あたりまで行くと結構落ち着いてきます。
今回の記事では嵯峨野の少し奥にありさらに落ち着く「化野(あだしの)念仏寺」見どころをお伝えします。
化野念仏寺の手前も魅力的
嵯峨野をずんずん北西に進み、化野念仏寺に近づいてくると保存地区で、街並みがさらに落ち着いていい雰囲気になってきます。
こちらの「あだしの井和井」は京都の中心の新京極や清水寺の近くにも店舗を構える京都のお土産屋さん。
典型的な観光地のお土産屋さんではなく、置いてある商品は和雑貨好きなら気に入るものがたくさんあります。
店内に入ると竹のカップでお茶をサービスしてくれます。
ちょっとした中庭もあり、よく手入れされた気持ちのいい和の空間が広がっています。
まるでどこかのお寺の庭園のようです。
あちこちに味のあるコーナーがあって写真撮りたくなる中庭です。
京都みやげをお探しの方はぜひ立ち寄ってみてください。
物思いにふけることができる化野念仏寺
少し坂をのぼるようなかたちになる階段を進むと、化野念仏寺の入口となります。
苔むした入口付近には摩耗してしまった小さな石仏なども見られます。
弘法大師(空海)が建立した五智如来寺が始まりといわれ、当初は真言宗寺院だったようですが、現在は浄土宗の寺院です。
化野念仏寺の最大の見どころ「西院の河原」です。
ここに奉られた約8000体もの石仏・石塔はあだしの一帯に散在していた無縁仏とのことです。
境内奥にある水子地蔵は撮影禁止ですが、他は制限されていません。
子供の頃ここに来た時は少し怖い気分になったのを覚えています。
大人になった今はまっすぐにこれらの石仏と向き合うことができました。
西院の河原のまわりをぐるぐる周りながら物思いにふけるのもある意味ここでの楽しみ方かもしれません。
西院の河原を囲む塀の上には無数の五輪塔が並んでいます。
念仏寺の奥に行くと、有名な嵯峨野の竹林と同じような竹林があります。
他に人がいるかいないかにもよりますが、嵯峨野の竹林より落ち着いて鑑賞できます。
春や秋を避ければいいのかもしれません。
夫(写真家)も化野念仏寺をとても気に入り、撮影に夢中になっていたので、その間私は庭師さんがあじさいを活けているのをしばらく見ていました。
素敵な仕上がり。
朱印受付の横にある「季遊(きゆう)の間」と呼ばれる間で、境内にある季節の草木を飾ってあるそうです。
【2019-02-05追記】
2019年1月に再び参拝しようと化野念仏寺を訪れたところ、入口にこのような看板が立っていました。
奥の看板も拡大撮影してみました。
改築工事がいつまで行なわれるのか気になって受付の人に聞いたところ、
「今年(2019年)の8月までかかると思います。」とのこと。
化野念仏寺の竹林目当てで行かれる方は2019年8月までは見られません。
化野念仏寺
京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
http://www.nenbutsuji.jp/
まとめ
化野念仏寺はそれほど大きな寺院ではありませんが、いつも静かで落ち着きます。
化野念仏寺拝観をおすすめする最大の理由がこの落ち着くという点です。
また寺院手前の嵯峨野の街並みやお土産屋さんも雰囲気がいいです。
なので化野念仏寺までのウォーキングも楽しめます。
青もみじの時期でこれだけ美しいので秋の紅葉時期の紅葉スポットであることはまちがいなしです!