【四国遍路】始まりのお遍路は徳島県から
2013年6月に行なった四国遍路。
その時は88箇所のうちの60箇所を拝観。
歩き遍路でもなく、
遍路服である白衣を纏っていたわけでもなく、
あくまでわたしたちらしく写真を撮りながらのお遍路さん。
今回の記事では実際に拝観した徳島県内の札所をエピソードと写真付きでお伝えします。
四国遍路とは?
![]()
四国八十八ケ所霊場会公式サイトより:https://www.88shikokuhenro.jp
四国遍路とは
讃岐国(現在の香川県)で誕生した弘法大師(空海)が修行し、
選定した88箇所の霊場をたどり、巡礼すること。
巡礼の仕方は以下のとおり。
四国遍路の基礎知識
- 巡礼の仕方:徒歩、自転車、自動車などなんでも自由。
- 巡礼する順番:札所の番号順(順打ち)、最後から(逆打ち)、また番号を無視してもOK。
- 巡礼する際の服装:白装束や杖など揃えた方がベター。とはいえ、どのような服装でもお参りする気持ちがあれば大丈夫。
88箇所の巡礼が終了したら和歌山にある高野山へ報告に行くという人も多いです。
わたしたちは四国遍路の前に高野山へ行きましたが、
先に弘法大師さまへ挨拶をしてから
お遍路さんをするパターンもあるので、
これも間違いじゃありません。
また各寺院では本堂、
大師堂をお参りした後に納経所(御朱印をいただく寺務所)へ行く
という流れが一般的。
納経(御朱印)は義務ではないので、
全く受け取らないお遍路さんも結構いるようです。
ちなみに御朱印を頂く場合は300円支払います。
どう巡礼するかは基本的なルールはあるものの
スタイルは人それぞれ。
詳細については、
前述の四国八十八ケ所霊場会公式サイトをご参考に。
徳島県(阿波国)内の23箇所参り
徳島のお遍路は「発心(ほっしん)の道場」と呼ばれています。
発心とは、仏教に帰依しようと心を起こすこと。
お遍路さんに出てみようかな、
と思い立った人にとっての「発心の道場」となるのが
徳島ということです。
23箇所中お参りできたのは17箇所でした。
写真がなく、残念ながら記憶にない寺院もあるので、
以下その中の14カ寺のレポートです。
1. 霊山寺(りょうぜんじ)
![]()
1番目の札所なのでお遍路グッズが充実しています。
ここでお遍路アイテムを揃えてもいいでしょう。
わたしたちはひとまずここで「御朱印帳」を購入しました。
中が白紙のものを選び、
自分たちがお参りした順番で御朱印をいただきました。
中には札所が順番に印字されたバージョンもありますが少しだけ高め。
記録的にはお寺の御朱印をしてもらう場所は決まっているものの方が
後々分かりやすくていいですが、そこはお好みで。
霊山寺はごちゃごちゃした感じの境内で、
池には少し不気味なお地蔵さんたちが「お賽銭くれー」
と言ってるかのような表情だったのが印象的。ww
2. 極楽寺(ごくらくじ)
![]()
弘法大師のお手植えとされる「長命杉」が境内にあります。
樹齢1200年以上と言われているそう。
それ以外は特に印象には残らずでした。
3. 金泉寺(こんせんじ)
![]()
入口にあたる仁王門の朱の色と青もみじのコントラストが綺麗でした。
本堂横に設置された慈母観音像の脇に並べられた無数の小型慈母観音像も印象的。
4. 大日寺(だいにちじ)
![]()
お寺自体はあまり大きくないのですが、
背後に山があり手前側は竹林のようになっていて、
寺の借景のようで美しいです。
境内も水鉢に蓮が浮かべてあったり
写真にあるような可憐な花もあったりと
手入れが行き届いた気持ちが良くなる寺院でした。
5. 地蔵寺(じぞうじ)
![]()
写真は境内の一番奥の高台にある五百羅漢奥の院前からの眺め。
奥の院とは
高野山にあるような、いわゆる墓所を指すだけではなく、
寺院で本殿より奥にあって秘仏などを安置してある建物、とのこと。
(Weblio辞書より)
こちらの納経所にいた女性がとてもフレンドリーであれこれおしゃべりし、
徳島と高知のお遍路さんガイドの冊子をもらったりしました。
1から5番までは同じ日の午後半日で回れました。
四国88箇所霊場はどこも朝の7時から夕方5時までの拝観時間で
御朱印がいただけるのも同じ時間内です。
6. 安楽寺(あんらくじ)
安楽寺の境内で写真は撮れるんです。
ただ写真を商用に使ったり、サイトに載せてはいけない、と入口に看板が。
一応その指示に従おうと思い、写真はあるんですが載せないでおきます。
多宝塔とかなかなか見ごたえあるんですけどね。
なんで写真アップしちゃいけないんでしょうね?
7. 十楽寺(じゅうらくじ)
![]()
中門を登ると内部に「愛染明王(あいぜんみょうおう)」という仏様が祀られていて、
その周りには無数の観音像が!
愛染明王を囲むように小型の観音像が並べられていました。
こちらの愛染明王は恋愛成就・縁結びの仏様。
愛染明王のご利益に関しては十楽寺のサイトをご参照ください。
8. 熊谷寺(くまだにじ)
![]()
仁王門に続く参道は雰囲気がいいのですが、境内がどのようだったのかはウル覚え。
写真のみで失礼します。
9. 法輪寺(ほうりんじ)、10. 切幡寺(きりはたじ)にもお参りしました。
が、写真がなくお寺の記憶もないので省略。
11. 藤井寺(ふじいでら・臨済宗妙心寺派)
![]()
四国88箇所は全て真言宗寺院だとばかり思い込んでいましたが、そうではないことが
この藤井寺をチェックしていて分かりました。
こちらの藤井寺は臨済宗妙心寺派の寺院。
少数ではありますが、真言宗以外の寺院は88箇所中8箇所あります。
とはいえすべての寺院が弘法大師にまつわる寺院であることには変わりありません。
藤井寺へ車で行かれる場合は駐車場代として200円かかります。
(*基本的に四国88箇所では拝観料はかかりません。)
お参り後には駐車場でお接待
(=地元の人がお遍路さんに食べ物や飲み物など託してくれる)
を受けました。
これが話に聞いてた接待か、と思いありがたくいただきました。
この後もあちこちで飴ちゃんをもらったりなどの接待を受けました。
お接待は地元の人の思いやりからくる文化なので
「ありがとう」と気持ちを伝え、
必要としてなくてもありがたく受け取るのがマナーです。
12. 焼山寺(しょうざんじ)
![]()
本堂に向かう境内の様子は山の上にある寺院、焼山寺。
こちらへ向かう道は結構な登り道で道幅も狭く運転するのも大変。
歩き遍路さんには頭が上がりません。
そしてこういった山寺の場合は道路整備費として
駐車場代がかかることが多いです。
ちなみにこちらでは駐車場代300円でした。(2013年当時)
山を登った後だからか、
荘厳さが増して神々しい雰囲気が感じられ、
わざわざ来てよかったという気になるお寺でした。
13. 大日寺、
14. 常楽寺(じょうらくじ)、
15. 国分寺、
16. 観音寺(かんおんじ)、
17. 井戸寺(いどじ)は拝観せず。
18. 恩山寺(おんざんじ)は御朱印があるので
お参りはしたけど、写真なし・記憶なしなので省略します。
19. 立江寺(たつえじ)
![]()
タイミング的にたまたまだったのか、
他の寺院よりも多くのお遍路さんを見かけた印象のある立江寺。
立江寺は高野山真言宗の別格本山(=大本山に準じて別格の扱いを受ける寺のこと)で、
四国の総関所としても知られています。
だから参拝客が多かったのかもしれませんん。
多宝塔も記憶に残っているけど、写真にある無数の観音像が印象的でした。
安産祈願でも有名で「子安の地蔵尊」とも呼ばれています。
20. 鶴林寺(かくりんじ)
![]()
標高550メートルの山頂にある仁王門が立派な鶴林寺。
写真では見にくいですが、
本堂前(写真では右側)に2羽の鶴の像があります。
本堂脇ではお経を唱えているのが白衣のお遍路さんたちがいました。
お遍路さんたちは大概「こんにちは~。」と気軽に挨拶してくれるので、
もちろんこちらからも挨拶を返します。
そのやり取りだけでもすがすがしい気分になれるもの。
お遍路さんの白装束を着ていなくても、「同志」と見なしてもらえたのも嬉しかったです。
21. 太龍寺(たいりゅうじ)は駐車場までは行きましたが、
ロープウェイ利用が必要で、
往復料金が1人2470円(2013年当時は2400円)と知り、拝観せず。
この時はまだ88箇所達成しようという気持ちが弱かったので
このような行動に出てしまい後悔しています。
22. 平等寺(びょうどうじ)
![]()
トップにあるもみじとアジサイを浮かべた手水鉢の写真も
平等寺で見かけたもの。
田園風景の中にポツンと建つ平等寺は
とてもシンプルな境内。
それだからか五色幕が鮮やかに映えます。
23. 薬王寺(やくおうじ)
![]()
徳島県最後の札所の薬王寺。
結構規模の大きな寺院で高台に建っているので
境内にある塔まで登ると海が見えます。
その塔に登る手前には「還暦厄坂」
と呼ばれる61段の石段があります(上の写真)。
厄年のお遍路さんは、
この石段の一段ごとにお賽銭を置きながら上がると
厄除けになるとのこと。
そういえば石段の脇にお賽銭がいくつもありました。
まとめ:始まりのお遍路は徳島県から
四国遍路の始まりの徳島県(阿波)。
振り返ると徳島県の札所は周りやすかったと感じます。
地理的に札所がまとまっているからでしょう。
お遍路さんを達成しようと思わない人でも拝観するといい寺院は以下の2寺院。
- 12. 焼山寺
- 20. 鶴林寺
わたしたちが行なった四国遍路は車での巡礼でした。
一度に88箇所を周る必要はありません。
巡礼の仕方にルールもありません。
自分のペースで周ればいい。
若さも必要ありません。
何歳からでも思い立った時が四国遍路をする時です。
服装も白装束を着る必要はありませんが、最低限必要なのは、以下の2つです。
歩きやすい質のいい靴
御朱印帳
