世界遺産の町「平泉」に行きたい。
いつ行くのがベストなの?
【結論】
平泉は初夏から秋にかけてが
ベストシーズンです!
中尊寺、毛越寺(もうつうじ)という寺院がある平泉。
どちらも世界遺産に登録されています。
2月に平泉を訪れた結果
平泉に行くなら初夏から秋にかけてがいい
と感じた理由を本投稿では書いていきます。
平泉で必ず行きたい「中尊寺」
850年に比叡山の高僧慈覚大師円仁によって開山された
と伝えられる、天台宗寺院である「中尊寺」。
車で行くのが便利。
駐車場からすぐにある雰囲気のいい
「月見坂」から境内を進んでいきます。
中尊寺本堂近くにある峯薬師堂で販売されている「め」の絵馬。
目の守り神&ご利益があるとのこと。
印象に残る絵馬は峯薬師堂脇でのみ販売されています。
本堂の前には雪吊りされた松の木がありました。
中尊寺の境内はとにかくまっすぐ進むだけ。
ただいくつものお堂を通り過ぎても
なかなか拝観料を支払う場所にはたどり着きません。
「もしかして中尊寺って無料で拝観できるの?」
こちらが有名な金色堂の外観。
無料拝観の望みはここでくだけました ww
拝観受付は中尊寺で最も有名な金色堂の手前にあります。
金色堂に入るのに拝観料が必要、
という仕組みの中尊寺。
ちなみに拝観料は大人1名800円(2023年時)です。
金色堂は写真撮影禁止なので写真はありません。
でも一見の価値のある豪華絢爛さ!
ここでは拝観料を惜しまず
ぜひ中に入ってみてください。
松尾芭蕉が中尊寺を訪れ
詠んだ有名な句があります。
「五月雨(さみだれ)の 降残してや 光堂(ひかりどう)」
訳:すべてを流し去ってしまいそうな5月の雨でも
色あせずに輝き続けている中尊寺の金色堂
*訳の参考書籍「今こそ学びたい日本のこと(地球の歩き方 旅の読み物)」
句碑も金色堂の外にありますが気づかずスルー ww
本堂脇には良さそうなお茶室もありましたが
金色堂から戻った後でみたら既に閉まってました。
残念…
もっと雪深い方がより趣き深い感じだったかも?
期待感が大きすぎて印象に残る
ほどではありませんでした。
最初に行くなら冬じゃない方がいい
というのが私見です。
浄土庭園で有名な「毛越寺」
以前NHKの番組で毛越寺(もうつうじ)を観て
シンプルな美しい浄土庭園を実際に見てみたい
と思ったのが拝観のきっかけ。
毛越寺を訪れた時は小雪が舞っていて
それもいい感じでした。
写真の赤い建物は毛越寺の本堂。
毛越寺は奥州藤原氏の2代目藤原基衝(もとひら)、
3代目藤原秀衝(ひでひら)によって
850年に造営された天台宗の寺院。
度重なる火災で当時の堂宇は
全て焼失してしまい
比較的新しい堂が多く
あちこちに「○○跡」
という看板があります。
こちらは常行堂(じょうぎょうどう)跡を背景にした銅像。
浄土庭園と呼ばれる
庭園内の真ん中を占める大泉ヶ池。
訪れた時は池と歩道との区別はついたけど
冬だと池は凍結していて
ただのっぺりとしただけの場所
という印象でした。
松尾芭蕉は毛越寺でも
句を詠んでいます。
「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」
訳:栄華を誇った藤原氏(兵士)の街ももはや跡形もなく、
今は夏草だけが残っている
超訳:人の夢とはなんとはかないものだろうか
*訳の参考書籍「今こそ学びたい日本のこと(地球の歩き方 旅の読み物)」
*句碑は「南大門跡」近くにあります。
(わたしはもちろん気づきませんでした ww)
毛越寺の最寄り駅である平泉駅から
毛越寺へ通じる道は雰囲気がよく
正門も威風堂々として期待が膨らんだんです。
が
冬は残念ながら期待はずれでした。
毛越寺のサイトを見ると
やはり凍結していない
浄土庭園の方が趣があります。
アクセスはやはりこちらも車が便利です。
正門近くに無料駐車場があります。
毛越寺の拝観料は大人1名700円(2023年時)です。
巨岩に囲まれた「達谷窟毘沙門堂」は必見
平泉で最後に訪れた達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂。
世界遺産には含まれていませんが
平泉周辺の観光サイトで見つけて
おもしろそうだったので行ってみました。
行ってみた感想「ここは必見!」
巨岩に食い込むように建てられた毘沙門堂が印象的。
中に入ってお参りする事もできます。
少し先に行くと
巨岩の表面に刻まれた
「岩面大仏(磨崖仏)」もありますが
わたしにはよく見えませんでした。
毘沙門堂前には弁天堂や池があり
ちょっとした庭園にもなっています。
境内にある金堂。
手前の雪吊りがこれまたいい雰囲気。
こじんまりとした寺院ですが
ユニークさではとびきりです。
まとめ:平泉に行く最適なシーズンは?
平泉には
初夏から秋にかけてがベストシーズン
です。
冬の寺社めぐりは花も咲いていないし
葉が落ちてしまっている木が多い。
雪に覆われていたら冬の美を堪能できます。
ただ積雪が中途半端だと中途半端なイメージ
になってしまいます。
というわけで
平泉へは雪解け後から紅葉シーズン
を狙って行ってみてください。
達谷窟毘沙門堂の岩面大仏(磨崖仏)をはじめ
日本全国の石仏をめぐる旅をしたくなる本です。