フランス領レマン湖畔にある宝石のような村「イヴォワール(Yvoire)」。
「フランスの最も美しい村」にも認定される美しい街並みと歴史が融合し、
観光客を魅力するスポットが点在しています。
イヴォワールはレマン湖周辺を旅するなら外せません!
今回の投稿ではイヴォワール観光に関して
以下の内容を中心にお伝えしていきます。
- イヴォワールの歴史
- イヴォワールでの見どころ・グルメ
- イヴォワールへのアクセス
- イヴォワールでのおすすめホテル
▼レマン湖畔のフランス側にはエビアンもあります
イヴォワールを訪れる前のチェックリスト
- 最寄りのジュネーブ空港までのフライトチェック「スカイスキャナー」
- イヴォワール周辺でのホテル予約「Booking.com」
- イヴォワールへのツアー・アクティビティ「ゲット・ユア・ガイド」
- Googleマップなどデータ使用に便利なeSIM「airalo」
イヴォワールってどんなところ?
イヴォワールはフランス南東部のオート=サヴォワ県
レマン湖畔にある人口1000人ほどの小さな村です。
700年もの歴史がある中世の町であるイヴォワールは
はじめは小さな漁村でした。
14世紀初頭から町の防御として城壁や要塞が建てられました。
現在もその面影をいたるところで目にすることができます。
中でも14世紀初期に建てられたイヴォワール城は必見。
イヴォワールはフランスのエビアンと
スイスのジュネーブのちょうど真ん中あたりに位置し
「レマン湖の宝石」と称されることもあります。
イヴォワール村の面積はそこそこありますが
観光するエリアは1時間もあれば充分周遊できる大きさです。
▼フランスのエビアン
▼スイスのジュネーブ
イヴォワールでの見どころ5選
小さなイヴォワールですが、見どころはたくさんあります。
特にかわいくて古い街並みが好きな人なら
写真撮影したくなるスポットが満載!
ここではしぼりに絞って5つの見どころを紹介します。
1. イヴォワール城と町の城壁
14世紀初頭から700年以上の歴史があるイヴォワール。
当時、レマン湖を行き交う船舶を見張る目的で
イヴォワール城が建設されました。
城は16世紀に火災で屋根部分などが破壊されたものの
20世紀初頭までに復元され現在にいたります。
残念ながら個人所有の城なので中に入れませんが
村のあちこちからその優美な姿を目にすることができます。
またイヴォワールはレマン湖畔で重要な位置にあったので
村自体も城壁や見張り台などで守りを強化する必要がありました。
それらは村を囲う城壁として今でも残っています。
写真にあるのはネルニエ門(ジュネーブ門とも呼ばれる)。
見張り台の役割があったことが作りからもわかります。
ネルニエ門から右手には城壁が残されており
城壁沿いを歩くこともできます。
中世の街並みが残るイヴォワールに入る
メイン入口のロヴォレ門も城壁の一部です。
現在は美しい花飾りが施されているので
防御のための城壁とは感じがたいですが
歴史を感じながら眺めるとまた違った印象を受けます。
2. 五感の庭(Jardin des Cinq Sens)
イヴォワールで訪れたいスポットといえば
「五感の庭(Jardin des Cinq Sens)」。
昔はイヴォワール城のポタジェでした。
五感(視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚)をフルに活用し
感覚を研ぎ澄ませながら植物を鑑賞できるユニークなガーデン。
どんなガーデンなのか訪れる前に見てみたいかたは
フランス語のYouTube動画ですが五感の庭の様子がわかります。
▶︎「五感の庭の動画」を見てみる
犬連れでイヴォワールを訪れる場合、五感の庭だけ介助犬以外は入場できません。
ここ以外のイヴォワール村内はドッグフレンドリーです。
3. 花いっぱいの街並みや路地
フランスでは花のある町コンテストみたいなのがあり、
イヴォワールは常にトップクラスの評価を受けています。
花好きな人ならイヴォワールの街歩きは楽しくてたまりません。
5月の藤の花が咲く時期に行くと見られるこの素敵なおうち。
後述するサン・パンクラス教会の向かいにあります。
またこのような美しい路地も点在しており
路地写真が好きな人にもキュンとくるスポット多いです。
ちなみにこの路地を抜けるとレマン湖の絶景が見られます。
前述したネルニエ門の手前にある路地なので
ぜひ通り抜けてみてください。
他にはアートギャラリーもたくさんあるので
アート好きならギャラリーめぐりも楽しいイヴォワールです。
前述したとおりイヴォワールは「フランスの最も美しい村」に
認定される美しい村。
フランス全土にこのような美しい村があるので
小さくてかわいい田舎町好きなら下記にある本はおすすめです。
イヴォワールも掲載されていますよ。
4. サン・パンクラス教会
イヴォワール城とともにランドマーク的存在である
サン・パンクラス教会。
教会の歴史は11世紀にさかのぼります。
現在の建築スタイルになったのが1854年。
当時のシルバーのキラキラした部分は錆びてしまい、
1989年にステンレス製の鋼に変えられ現在にいたります。
晴れた日はピッカピカに光って目立ってます。
5. レマン湖
レマン湖畔にあるイヴォワールでは
雄大なレマン湖の美しい眺めを堪能できます。
漁村の名残りはほとんどありませんが
湖畔にはマリーナがあり時に豪華なボートも目にします。
個人的にお気に入りなレマン湖一望スポット。
前述したネルニエ門の手前にある路地を抜けた後に見える風景です。
多くの旅行客がイヴォワールを訪れる春から夏にかけての時期より後の
秋のレマン湖風景が静かで個人的には好きです。
観光時期にイヴォワールを訪れるならぜひ村で1泊して
朝の早い時間帯に湖畔を散歩してください。
その時間帯がレマン湖がいちばん美しく感じられますよ。
イヴォワールのグルメ
なので湖で捕れる魚料理が地元らしいグルメです。
花飾りが美しいレストランは1954年開業の老舗。
ここ以外にもレストランはたくさんあります。
どのレストランでもあるメニューは「Filets de Perches」。
「Perch(ペルシュ)」とは湖で捕れるスズキのこと。
スズキをバターでソテーされたメニューが一般的です。
ただ残念なお知らせがあります。
イヴォワールだけじゃなく
レマン湖畔にあるレストランで提供されるスズキは
レマン湖産じゃない!
確率90%…。
今ではレマン湖で捕獲できるスズキはごくわずかで
レマン湖畔に無数にあるレストランへ供給するなんて
無理な話で…。
またイヴォワールのレストランはスイスに近いこともあり
軒並みお高いのもデメリット。
レマン湖畔の優雅な雰囲気を味わえるのはまちがいないですが
イヴォワールに宿泊するのでなければ
個人的にはイヴォワールのレストランで
食事をするのはおすすめしません。
カフェでお茶したり、ワイン1杯など軽く飲むような
休憩タイムを過ごすのがいいでしょう。
夏にイヴォワールへ行く場合、
あちこちでアイスクリームが売られているので
アイスクリームを買って湖畔のベンチで休むのもいいです。
おすすめするハズれないアイスクリーム店は以下の地図にある店舗です。
スイスのモーベンピックアイスクリームで超おいしいですよ。
イヴォワールへのアクセス&ホテル
イヴォワールへのアクセス方法は以下の3つが便利です。
対岸にあるスイス・ニヨンからのボート
公共交通機関を利用するならボートで
対岸にあるスイスのニヨンからアクセスできます。
交通機関としてのボートなのでクルーズじゃないけど
レマン湖クルーズをしてる気分にもなるのでおすすめです。
まずはジュネーブから電車利用しニヨン駅で下車。
ニヨン駅からレマン湖方面へ10分ほど歩くと
ボート発着所に到着します。
そこから「CGN」が運営するボートに乗船すると
約20-25分でイヴォワールに到着します。
乗船券は発着所でもオンラインでも購入可能。
時刻表およびオンラインチケット購入は
「CGNサイト」をご参照ください。
車・レンタカー
最寄りの鉄道駅はトノン・レ・バンにあり、
そこから152番のバスで約30分かかります。
イヴォワールには駐車場がいくつもあるので
車・レンタカーで訪れるのがもっとも便利です。
車があるとジュネーブやエビアンなどにも行きやすいし
レマン湖畔をより堪能できます。
ツアーに参加する
そんな場合はジュネーブ発の半日ツアーに参加すると
イヴォワール観光とレマン湖クルーズの両方が楽しめます。
【ツアー内容】
- ジュネーブからイヴォワールまではバス移動
- イヴォワール観光(自由行動)
- イヴォワールからは汽船「ベル エポック」でクルーズ
ツアーのイメージ写真などチェックしてみたいかたは
ゲット・ユア・ガイドの「空き状況を見る」をタップしてみてください。
イヴォワールで宿泊するなら
イヴォワール観光には数時間から半日あれば充分ですが
朝の静かな時間にイヴォワールのレマン湖畔を散歩できるのは
周辺で宿泊しないと楽しめません。
イヴォワールにはいくつかホテルがあります。
その中でもおすすめなのはロヴォレ門や観光案内所のそばにある
ホテルレストラン「ル・プレ・ド・ラ・キュール(Le Pré de la Cure)」です。
わたし自身はイヴォワールに徒歩でも行ける距離に住んでいるので
イヴォワールで宿泊したことはありませんが
日本から来た友人が宿泊した際に部屋まで見せてもらいました。
部屋の大きさもちょうどよく清潔な3つ星ホテル。
ホテル併設のレストランの雰囲気もとてもいいです。
他にも4つ星ホテル「ヴィラ・セシル」でも
食事とスパ利用経験があり満足いくものでしたが
かなり高くなる割にコスパはイマイチと感じました。
ル・プレ・ド・ラ・キュール(Le Pré de la Cure)の
ロケーションは湖畔ではありません。
湖畔にもホテルレストランがあるので
レイクビュー希望ならそちらをチョイスしましょう。
以下の検索ツールを利用して希望の日程で空きがあるか、
宿泊費はいくらになるかなどチェックしてみてください。
イヴォワールでのイベント
イヴォワールではイタリアのベネチアで行なわれるパレードを模した
「ベネチアパレード」が夏(春先のことも)に行なわれます。
コロナ禍でストップしていましたが2023年は夏に行なわれました。
当ブログのインスタアカウントにリール動画としてアップしたので
興味ある方はご覧ください。
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まとめ:イヴォワールの見どころとレマン湖の絶景
まずは旅の前にチェックしたいリストをまとめました。
旅の計画にお役立てください。
イヴォワールを訪れる前のチェックリスト
- 最寄りのジュネーブ空港までのフライトチェック「スカイスキャナー」
- イヴォワール周辺でのホテル予約「Booking.com」
- イヴォワールへのツアー・アクティビティ「ゲット・ユア・ガイド」
- Googleマップなどデータ使用に便利なeSIM「airalo」
投稿内では以下の内容を中心に写真たっぷりでお伝えしました。
- イヴォワールの歴史
- イヴォワールでの見どころ・グルメ
- イヴォワールへのアクセス
- イヴォワールでのおすすめホテル
春から夏にかけて多くの人が訪れる人気の観光地イヴォワール。
具体的には五感の庭がオープンしている4月から10月初旬が
イヴォワールを訪れるベストシーズンです。
夏はかなり混み合いますがそれ以外のシーズンだと
多くの店舗がクローズしてしまうのでちょっと寂しい。
イヴォワールは小さな村なので数時間から半日あれば満喫できます。
のんびりとレマン湖も一緒に楽しみたい場合は
宿泊するのももちろんおすすめ!
ツアーを利用したり、
ボート利用ならスイスのニヨンとイヴォワールで
1日過ごすのもいいでしょう。
車・レンタカーがあるなら、「エビアンとイヴォワール」。
または少し離れますが「イヴォワールとシャモニー」
「イヴォワールとアヌシー」などもいいでしょう。