日本の原風景である茅葺き屋根の町並みが懐かしさを覚える大内宿(おおうちじゅく)。
場所は福島県南部の下郷町にあります。
今回の投稿では大内宿の町並み風景から、大内宿へ行ったら食べたい「そば」、大内宿へのアクセスがわかります。
人気の観光地「大内宿」
年間約120万人もの人が訪れる一大観光地である大内宿。
福島の会津若松市から南へ車で1時間弱の位置にあります。
「宿」という名前からわかるように、大内宿は、江戸時代に下野街道の宿場のひとつとして栄えていました。
現在でも古い宿場町の風景をとどめているのは、明治以降、交通路の変化によって開発を免れたため。
とはいえ、現代生活を送るには電気などのインフラは欠かせません。
そこで昔ながらの町並みを保存するために、電線・電柱をなくしたり、舗装された道路を土に戻したりしたとのこと。
茅葺き屋根の街並みを保存するには定期的なメンテナンスが必要な上、経費もかかります。
訪れた日にちょうど茅の葺き替え作業が行なわれている(上の写真)場面を見かけました
よく見ると、大内宿に並ぶ建物のすべての建物が茅葺き屋根ではありませんが。
【大内宿へのアクセス】
大内宿へは車が便利。
大内宿の町並み周辺には普通車用の駐車場だけでも3箇所あります。
(*普通車の駐車料金は500円。2021年時)
ただ大人気の大内宿。
混み合う時期は主にゴールデンウィークやお盆時期、また紅葉時期の週末。
これらの時期は駐車場待ちでかなり時間がかかることも。
なので、混み合う時期は電車利用を考えるのもいいでしょう。
会津鉄道の湯野上温泉駅からは「猿游号(さるゆうごう)」という循環バスもでています。
公共交通機関利用すると駐車場の待ち時間ロスがありません。
会津鉄道では、「会津線」と「猿游号」の両方がお得に乗れる「大内宿共通割引きっぷ」も発売されています。
詳しくは「会津鉄道サイト」をご参照ください。
懐かしい気持ちになる大内宿の町並み
この項では日本の原風景が残る大内宿の町並みをじっくりご覧ください。
茅葺き屋根の建物だけでなく、蔵もあります。
茅ってこんなに分厚く重ねるんですね。
時代劇のセットのような建物です。
通りにはお土産屋もたくさん並びます。
ちなみに大内宿に並ぶ建物は民家兼店舗となっています。
店舗の営業時間は各店舗によって異なりますが、基本的に9:00-16:00と覚えておくといいです。
どの時間帯でも通りを歩くことはできますが、食事や買い物目的の人は9時−16時を目指して大内宿へ行きましょう。
顔が写せなかったけど、「大内宿の町並みと柴犬」は最高の組み合わせ!
お土産屋はいくつか見ましたが、ブルーの蕎麦猪口が美しかったので上の写真にある中から2つ買いました。
(フランスに戻ってきたら1つ割れてて大ショックでした…)
さて、大内宿のイメージ写真として茅葺き屋根の町並みを見下ろした上の写真のような画像を見たことがある方も多いと思います。
これはどこから撮影できるかというと…
この階段を登ったところがその撮影場所。
大内宿を北に向かったいちばん奥にあり、子安観音が祀られているところ。
ここが見晴らし台(展望台)となっていて大内宿を一望できます。
それほど長い石段でもないので息を切らすことなく登れる見晴らし台。
大内宿に来たらこの風景を見逃さないように!
こちらは有料駐車場から見た、大内宿の街並みとは違う農村風景。
大内宿を訪れたのは4月中旬。
大内宿は4月でもかなり寒い。
4月という中途半端な時期だったので、渋滞も全くなかったのはよかったですが、見どころには欠けるシーズン。
ゴールデンウィークの時期もいいでしょうが、個人的には雪に覆われた大内宿が美しいと感じます。(「大内宿 雪 or 冬」で検索してみてください)
冬は雪でアクセスが大変でしょうが、雪国ならではの美しさを感じられるはずです。
その時は完全防寒で行きましょう!
大内宿では高遠そばを食べよう
大内宿にはお土産屋だけでなく飲食店も並んでいます。
懐かしい町並みでの食べ歩きも楽しい!
岩魚焼きは夫(写真家)が大喜びで食べてました ww
いももちは食べ歩きにぴったりなスナック。
ですが、大内宿で食べたいのは…
高遠(たかとお)そばと呼ばれるねぎそばです。
信州の高遠藩で育った会津のお殿様が1643年に会津藩主となって以来、大根おろしそばを高遠そばと呼ぶようになったとのこと。
入ったお店(三澤屋)ではお箸も添えられてきましたが、高遠そばは基本的にネギを箸代わりに食べるそばなんです。
初めは食べにくかったけど、なんとかネギだけで完食できました。
ネギは薬味としてかじりながら食べてもいいですが、ネギの完食はおすすめしません。
そばの食後にいつまでもネギの味が口に残ります。ww
大内宿の通りを見た限り、たいがいの飲食店で高遠そばは食べられるようです。
食事をした三澤屋さんの高遠そばはおいしかったですよ!
お酒が好きな人は(ドライバー以外)三澤屋さんで地元の清酒がいただけます。
酒樽にもデザインされている、特別純米酒「雪中百姫(せっちゅうももひめ)」などの地酒があるので、大内宿の思い出に購入して自宅で思いにふけるのもいいでしょう。
大内宿観光協会:https://www.ouchi-juku.com/
大内宿のお宿「民宿 伊勢屋」:http://www.syukuba.com/
まとめ:懐かしい日本の風景とそばがおいしい大内宿
懐かしい日本の原風景がみられる福島にある大内宿。
茅葺き屋根の建物が並ぶ通りにはお土産屋や飲食店が並び、食べ歩きも楽しいところ。
大内宿では「高遠そば」と呼ばれるネギを箸代わりにして食べる大根おろしそばを食べてみてください。
大内宿へは4月に訪れたので、時期的には中途半端な印象を受けました。
ただ混み合うことはなく、駐車場待ちもなく、町並みも歩きやすかったです。
新緑の時期や紅葉、また雪景色などの季節を良さを感じられる時期に行くと受ける印象は変わるはず。
注意したいのは大内宿は大人気の観光地。
特にゴールデンウィークやお盆の時期、紅葉時期の週末は混み合います。
駐車場でも待ち時間があることもあるので、これらの時期は公共交通機関の利用も考慮するといいでしょう。
古い町並み好きな人ならきっと大内宿を気に入るはずです。