【京都洛東】一度は時間をかけてじっくり回りたい哲学の道周辺寺院:銀閣寺、法然院、南禅寺
- 2016.02.19
- 京都
- world heritage site

京都の哲学の道。春の桜、秋の紅葉の時期は特に賑わう京都観光の定番中の定番です。
哲学の道沿いはいつも混んでいるわけではないでしょうが、哲学の道周辺には北から「銀閣寺」「法然院」「永観堂」「南禅寺」と見どころが集まっています。
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今回はその中の銀閣寺・法然院・南禅寺をまとめて紹介します。
日常の哲学の道
夏のなんでもない日の哲学の道。静かに思想にふけることができる時期もあるわけです。
世界遺産に登録されている銀閣寺
京都を代表するといっても過言ではないくらい有名な銀閣寺。洛西の金閣寺と並ぶ京都観光の定番です。
共に世界遺産に登録されていて、共に臨済宗相国寺派の寺院。正式名称は東山慈照寺です。
で、これはあまり知られていないかと思いますが、銀閣寺・金閣寺ともに相国寺(しょうこくじ)の境外塔頭寺院なんです。相国寺へはまだ未参拝ですが、世間的には金閣寺・銀閣寺の方が知れ渡っていますよね。でも大本は相国寺という位置づけです。
境内にある山道を登ると結構いい眺めです。観音殿(銀閣)を見下ろすかたちになります。
写真奥に見えるプリンみたいな形の砂山は向月台。この上に座って東山に昇る月を待ったものだとの俗説があるそうです。
手前の文様が刻まれた砂盛は銀沙灘。こちらも月の光を反射させるために白砂を盛り上げたとの説があるようですが、どちらもはっきりしないとのこと。
ここを訪れたのは2011年10月。修学旅行生いっぱいの境内は日差したっぷりだったこともあり、10月とは思えない暑さでした。
ちなみにですが、金閣寺同様、銀閣寺も境内での三脚使用は禁止されています。
出口の辺りでお茶がいただけるようになっていたので、抹茶セット(2011年10月現在500円)を注文。赤い和傘の下で優雅にいただけました。金閣寺より地味だけど個人的には銀閣寺の方が好きです。
銀閣寺
京都市左京区銀閣寺町2
Tel: 075-771-5725
拝観時間:8:30-17:00(3-11月)、9:00-16:30(12-2月)
拝観料:500円
アクセス:京都市バス「銀閣寺道」下車徒歩約5分
近くのスポット:法然院、安楽寺
ウェブサイト:http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
季節ごとに文様が変わる白砂壇が印象的な法然院
銀閣寺から南へ少し下ると浄土宗寺院である法然院にたどり着きます。鎌倉時代の初めに法然上人が弟子とともに念仏三昧行を修した草庵が始まりと言われています。
鄙びた雰囲気を持つ茅葺きの山門を通ると視線の先には2つの盛り白砂(白砂壇 びゃくさだん)が見えてきます。
茅葺きの山門。2012年8月撮影。
白砂壇のひとつ(2012年8月撮影)。
水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味しているとのこと。(法然院サイトより)
法然院の境内は無料で参拝できるので、今まで何度もお参りさせていただきましたが、この白砂壇の上部の模様は季節ごとに変わるようです。
ちなみに境内に入るのは無料ですが、伽藍内部は非公開。年2回(4月1日 – 4月7日、11月1日 – 11月7日)だけ一般公開されます。
2009年4月撮影。春はまた違う模様です。
2015年12月撮影。法然院の紅葉はほぼ終わりかけでした。拝観終了時間ギリギリに行ったこともあり、山門は既に閉じられていて、山門の脇から出入りするようになっていました。
白砂壇の間を通り過ぎるとすぐ右側に講堂があります。これまでは閉まった講堂しか見たことがありませんでしたが、2015年12月に参拝した時には杉原淳平氏の墨絵展が行なわれていました。
墨絵というとシンプルな白と黒の世界というイメージでしたが、彼の作品はカラフルな墨絵。斬新な墨絵展を楽しむことができました。このように講堂では時折、個展・講演・コンサートなどが催されているようです。
これまで何度も参拝したことがある法然院ですが、無料参拝できるにもかかわらず銀閣寺のように大勢の人が押し寄せるような寺院ではなく、落ち着いて参拝できます。季節ごとに変わる白砂壇の模様や風景の違いを楽しみに毎シーズン訪れてみたくなる寺院です。
法然院
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
Tel: 075-771-2420
拝観時間:6:00-16:00
拝観料:無料
アクセス:京都市バス「錦林車庫前」下車徒歩約10分
近くのスポット:安楽寺、銀閣寺、永観堂
ウェブサイト:http://www.honen-in.jp
巨大な三門のある紅葉の名所南禅寺
臨済宗南禅寺派の大本山である南禅寺。巨大な三門は京都三大門のひとつとされています。
ちなみに京都三大門とは他に、仁和寺の二王門・知恩院の三門を指します。仁和寺の二王門のかわりに東本願寺の御影堂門とする場合もあります。
周りの木々に隠れて全景が見えませんが、こちらが南禅寺三門。(2012年8月撮影)
三門には登ることもできます(拝観志納金500円)。
南禅寺の境内だけなら無料で参拝できます。奥まで歩いて行くと、テレビドラマなどでおなじみの南禅寺水路閣が見えてきます。(サスペンスドラマで犯人の告白シーンなどでよく見かけるあそこです。)
明治時代に作られた琵琶湖の湖水を京都市内に流すための水路橋でレンガ造りのどっしりした建築物。(2012年8月撮影)
レンガ造りなこともあってここだけ洋風です。いつも多くの人が写真撮ってます。
南禅寺水路閣をくぐって階段を上った先にある南禅寺の別院である南禅院(拝観志納金300円)。南禅寺の発祥の地とのこと。(2012年8月撮影)
南禅院の庭園も美しいですが、枯山水や鶴亀庭園で有名な南禅寺塔頭の天授庵・金地院へは未だに未参拝。2015年12月に訪れたかったのですが、すでに拝観時間の17時を過ぎていたのでした・・・。
というわけで、2015年12月は夕暮れ時の水路閣や三門を拝んだだけでした。
それでも紅葉の名所と言われる所以がわかった気がしました。境内にはそこかしこに紅葉の木があり、ちょうど見頃で美しかったです。
南禅寺
京都市左京区南禅寺福地町
Tel: 075-771-0365
拝観時間:8:40-17:00(3-11月)、8:40-16:30(12-2月)
休日:12月28-31日
拝観料:方丈庭園500円、三門500円、南禅院300円
アクセス:京都市地下鉄東西線「蹴上」駅下車徒歩約10分 / 市バス「東天王町下車または南禅寺・永観堂道」下車徒歩約10分
近くのスポット:永観堂、無鄰菴
ウェブサイト:http://www.nanzen.net/index.html
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