【石川】どうして金沢が人気の観光地なのかがわかった気がしました
- 2016.02.16
- 中部
- hokuriku, japanese garden

2015年12月の日本旅。
小浜を後にし、一路向かったのは北陸新幹線の延伸開業で話題の金沢。今回は京都からの旅路だったので、北陸新幹線のお世話になることは残念ながらなかったのですが、20年ぶりに訪れた金沢はすごくよかったです。
金沢市の概要
人口 | 2015年9月現在 465624人 |
外国人登録 | 2015年9月現在 4548人 |
面積 | 468.64㎢ |
人口密度 | 994人/㎢ |
名所・観光スポット | 兼六園、金沢城址、長町武家屋敷跡、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館、近江町市場など |
Wikipedia: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/金沢市
市オフィシャルサイト:http://www4.city.kanazawa.lg.jp/index.html
金沢市のサイト、なかなか見やすいです。観光ページも充実してます。行政関連のサイトってデザインも使い勝手もイマイチなことが多いけど、こちらは違います。
金沢を訪れた理由
ズバリ、「兼六園」の雪吊りを見たかった!からです。2015年2月の東北旅行でも雪吊り風景は見たけど、兼六園の雪吊り風景はまた別格ですからね。
願わくば雪景色の中での雪吊りを見ることができたら最高だったのですが、妙に暖かかった2015年12月。まだほんの少し紅葉も残っていたぐらいだったのでそれはかないませんでした。それでもやっぱりいいです、兼六園。
2015年12月、名残のもみじ。
日本三名園のひとつ兼六園
兼六園は水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつとされ、優れた景勝を持つ日本庭園と位置づけられています。(個人的には高松にある栗林公園を含めたいところ。)
江戸時代、加賀歴代藩主によって長い年月をかけて作られた大名庭園で、元々は金沢城の外郭庭園だったそうです。上の写真が現在は金沢城公園となっている金沢城址の入口である石川門です。
約20年前に金沢を訪れた時にも金沢の観光定番スポットなので兼六園には入ったんですが、その時はまだ若かったからか兼六園の本当のよさを理解することはできませんでした。その証拠にほとんど記憶がない・・・。確かその時は9月だったので、桜とか紅葉、雪吊りといった特徴的な風景がないことも影響していたかもしれません。
あれから随分と歳を重ね、日本大好き夫(写真家)と日本各地をまわるうちに寺巡りや日本庭園巡りがどんどん好きになり、ようやく兼六園の魅力を感じられる年頃となりました。歳をとることのよさはこういうこともあるかもしれませんね。
兼六園の素晴らしさを写真から少しでも感じていただければ幸いです。
兼六園を象徴する風景である徽軫灯籠(ことじ とうろう)。最初の写真にある最も枝ぶりが見事な松「唐崎松(からさきのまつ)」とともに兼六園といえばコレ的な風景です。
かなり長い時間滞在していて、時すでに閉園間際。その頃には園内各箇所でライトアップされました。なぜか灯籠の横から動かなかった雉。誰もが写真を撮るスポットなので、写真撮って欲しかったのかな?
素敵な灯籠と松のコンビが多い兼六園
兼六園内にはあちこち素晴らしい写真スポットがあります。中でも印象的だったのは、形のいい灯籠と枝ぶりのいい松のコンビ。
ここでは松ではなく、灯籠と粋な建物のコンビになりますが、これもまたいい感じです。
園内の時雨亭でいただく抹茶
兼六園内には時雨亭(しぐれてい)と呼ばれる建物があります。文化的催事所として借りることができたり、お休み所にもなっていてお茶をいただくことができます。
時雨亭の入口付近にも雪吊りが。
お休み所でいただけるのは、抹茶セット(オリジナル生菓子付き)720円と煎茶(和菓子付き)310円の2種類(2015年12月現在)。それぞれチョイスしました。抹茶セットはちょっと高いかな?そして煎茶セットはちょっと物足りない。と、お茶セットに関しては満足いくものではなかったですが、この時雨亭自体の内装や庭が素晴らしいので入ってみてよかったです。
各床の間には掛け軸と季節の花が飾られていて何とも風流です。
雪景色を見ることはかなわなかったけど、念願の雪吊りは見ることができたし、手入れのいき通った庭園は季節ごとに違う表情を見せてくれるようなので、また別の時期に再訪したいです。
兼六園
金沢市兼六町1
Tel: 076-221-6453(兼六園観光協会案内所)
開園時間:7:00-18:00(3月1日 – 10月15日)、8:00-17:00(10月16日 – 2月末日)
入園料:310円
アクセス:金沢駅から路線バス「兼六園下」下車 / 兼六園シャトルバス利用 / 周辺に駐車場有
近くのスポット:金沢城公園、金沢21世紀美術館、ひがし茶屋街
ウェブサイト:http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html
ひがし茶屋街にも行ってきました
兼六園の後訪れたのは金沢で人気の観光スポットである「ひがし茶屋街」。兼六園からだとラクラク歩いていけます。
ザ・ひがし茶屋街な風景。日が暮れた後は街灯が灯り、よりいい雰囲気になります。2001年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、保存策が進められているとのこと。
私たちがひがし茶屋街に着いた頃にはほとんどの店(お土産屋やお茶屋)は閉店時間を迎えたころで、お茶することができず残念でした。でも美しい出格子のある街並は京都の祇園を彷彿させ、また違った魅力もあり。それほど長くに渡った通りでもないですが、独特の雰囲気を味わうためにそぞろ歩きするだけでも十分楽しいです。
ひがし茶屋街
金沢市東山1
金沢市内には他にも長町武家屋敷跡、にし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街といった保存地区があり、金沢の歴史を感じることができます。
金沢のニューシンボル?駅前のもてなしドームと鼓門
ひがし茶屋街の後は近江町市場をのぞいてみたものの既にこちらも終了していて、雨が降り出したこともあり、金沢駅に向かいました。小浜から金沢までは車移動だったので、新しくなった金沢駅を目にするのはこの時が初めてでした。
金沢駅の兼六園口(旧東口)にはドーンと大きな門が立っています。後から知ったのですが、こちらはもてなしドームと呼ばれる総ガラス製の巨大ドームと鼓(つづみ)をモチーフにした木製の鼓門が重なったデザインなんですね。雨や雪が多い金沢で、「駅を降りた人に傘を差し出すもてなしの心」を表現したドームだから「もてなしドーム」と名付けられたようです。
2011年には世界でもっとも美しい駅14選中の6位に選出されたこともあるとのこと。2005年の完成からもう10年以上経っているのですっかり金沢の顔的な存在ですね。写真で何度も目にしていたものを実際にみるとがっかりすることもしばしばありますが、こちらは金沢のパワーを感じられ、デザイン自体も斬新なので結構感動ものでした。写真がイマイチですみません。
金沢人気のわけは?
さてここまで金沢での所要時間は半日弱。それでもこれだけ見回れるんですね。それは金沢の町は見どころがコンパクトにまとまっているからだと思います。兼六園に入る手前で町の地図を手にしましたが、金沢駅から徒歩でも十分あちこち回れます。私たちも兼六園からひがし茶屋街、金沢駅まで全て歩きでした。(ちなみにわたしたちはかなり健脚 ww)
こういった観光のしやすさと兼六園をはじめとする江戸時代からの武家文化を感じられる保存地区があること。近江町市場に代表されるようにグルメな町であること。これは人気がでない訳はないです。次回は最低でも1泊はしてもっと金沢を楽しみたいです。
帰路の特級サンダーバード内で駅弁ディナー
金沢駅から京都までは特級サンダーバードで2時間半ほど。金沢で夕食をとも考えましたが、真夜中に京都に到着するのも難なので、夕食は駅弁にて。
全然金沢グルメではないけど、小浜で食べ損ねた焼きサバ寿司。そして富山名物ます寿司。写真右下の烏骨鶏かすていらだけはひがし茶屋街にあったお店で購入したものです。金沢駅のお土産屋さんには魅力的な商品が満載でコレ以外にも俵屋のあめや濃茶落雁とかついつい買ってしまいました。やっぱりグルメな金沢です。
金沢旅行のご参考に
金沢市公式観光サイト:http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp
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