屋内禁煙徹底できないなんて世界に対して恥ずかしいので東京オリンピック返上してください!

突然ですが、タバコは吸わないhisayoです。むしろ嫌煙家と言ったほうが正確。
若い頃に一度だけ吸おうと試したことがありますが、煙たくて気分が悪かっただけだったので、以降タバコを吸うこともなく暮らしてます。
 
現在、日本では2020年の東京オリンピック開催に向けて飲食店の屋内禁煙を実施するか否かについて議論されていますが、タバコ大好きな自民党の政治家によって遅々として話は進んでいません。普段は旅の話を書いている当ブログですが、今回は様々な国を旅してきてこの喫煙に関して感じる「世界から大きく遅れた日本」に物申したいと思います。
 

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日本人の喫煙率はたったの18%なのに

まずは下にあるJTサイトのスクリーンショットをご覧ください。
 

2017年7月22日に発表された「2017年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で18.2%」という記事内のスクリーンショットです。男女合わせた日本人の喫煙率は2016年からさらに下がり、18.2%となっています。つまり8割以上の日本人はタバコを吸わないということ。
 
しかし未だに居酒屋をはじめとする多くの飲食店では喫煙可能となっています。これっておかしくないですか?8割以上の非喫煙者が2割以下の喫煙者の吸うモクモク煙を吸わされているなんて!
 
タバコは合法ドラッグであるので、喫煙者の方々に吸うのを止めろとは言いません。でもタバコの煙を締め切った屋内で吸いたくない8割以上の大多数の人はまだ我慢しないといけないのでしょうか?
 

オリンピック開催国にとって屋内禁煙は義務

以下にある厚生労働省による「受動喫煙防止対策徹底の必要性」と題したPDF内の表をご覧ください。
 

 
もうひとつ、国会図書館による2016年11月8日に発表された「受動喫煙対策の動向」の中にも似た記述があります。(太字はhisayoによる)

WHOと国際オリンピック委員会(International Olympic Committee: IOC)は、2010年7月、共同で「身体活動を含む健康的な生活習慣の選択、すべての人々のためのスポーツ、たばこの ないオリンピック及び子どもの肥満の予防を共同で推進する」ための健康改善に向けた合意を発表した。
 
〈中略〉
 
2003年のFCTC採択後の全てのオリンピック開催地で、原則全ての屋内施設を全面禁煙とする罰則付きの喫煙規制が実施されている。オリンピック開催決定時、法制度が未整備だった国では、開催前に屋内を全面禁煙とする立法等が行われた。
例えば、男性の喫煙率が60%と、世界で最も高い国の1つであるロシアでは、2014年のソチオリンピック開催を契機として、2013年6月、2014年6月と2段階の法整備を行い、ほとんど全ての屋内施設を全面禁煙とした。2018年の平昌オリンピックを控えた韓国でも、「国民健康増進法」の改正で、2015年1月からは、従来規制対象外であった小規模の飲食店についても全面禁煙化を行った。

お分かりかと思いますが、オリンピック開催国にとって屋内完全禁煙は義務なんです。これほど明確に世界のルールとして認識されているのに、日本政府、完全無視ですか?2020年まであと3年もないんですけど。その前に2019年にはラグビーのW杯もあるんですけど。
 
情けないじゃないですか、これじゃ。ロシアやブラジルでもできた。中国や韓国でもできた。なのに日本だけなんでできないの??
 

主要国のタバコ事情

世界には日本とは比べ物にならないぐらいの喫煙大国(インドネシアとか)がありますが、そこと比べても意味がありません。日本は一応先進国・経済大国として世界に認識されている国。タバコ事情を比較するなら世界の主要国としないといけないでしょう。
 
まずは、上記にある厚労省の同レポート内にあった表をご覧ください。
 

世界保健機関(WHO)からも、日本は「世界最低レベル」の喫煙規制状況である、とお墨付きをいただいています。
 
もうひとつ、前述した国会図書館によるレポート内にあった表をご覧ください。
 

この中でも最優秀な国はイギリスです。1996年に語学留学でイギリス(イングランド)に滞在していた時期はまだパブなどで気軽にタバコを吸うことができましたが、現在では屋外&店の外のみ。これは従業員の健康を守る意味もあって規制が強化されたとニュースで聞きました。
 
またアメリカは州によって法律が異なるので一概には言えませんが、2017年8月に訪れたコロラド州・ユタ州・アリゾナ州では全て屋内完全禁煙。宿泊したホテルではチェックインの際にどこでも「室内で喫煙をしたら200ドルの罰金」などという細かなルールが書かれた紙にサインをしなければいけませんでした。それほど徹底しています。訪れたレストランでも屋外のテラス席でさえ喫煙している人はおらず、店から少し離れたところで喫煙してからまたレストラン内に戻る、という人を見かけました。
 
友人に聞いた話によると、ニューヨーク州では屋内どころか屋外でも喫煙できる箇所がほとんどなく、喫煙者はまるで犯罪者扱いのようだ、とのこと。
 
その他、屋内喫煙が一般化してから訪れたイタリアやドイツでも屋外はともかく、屋内でタバコを吸う風景は一度も目にしたことがありません。加えて、近年旅したアジア諸国(香港・シンガポール・台湾)でも屋内は完全禁煙でした。これらの国ではホテルを予約する際にも喫煙室か禁煙室と選択する必要はなく、どこも当然全て禁煙室。とにかく、屋内という屋内はほぼどこもタバコ臭いというところは全くないので、それだけで快適に旅ができました。
 

フランス&スイス(ジュネーブ)のタバコ事情


さて、わたしが在住しているフランスと国境がそばなのでしょっちゅう行くスイスのジュネーブのタバコ事情を少しお話しします。
 
フランスもジュネーブもイギリスやアメリカほどは厳しくありませんが、屋内でタバコを吸っている人を見かけたことは一度もありません。2015年時点でのフランスの喫煙率は24%ほど、スイスは20%ほどで日本人の喫煙率より少し高い程度です。
 
フランスというと、映画などの影響でタバコをカフェなどでカッコよく吸っている姿をイメージする人もいるかと思いますが、そういうスモーカーは全て外のテラス席で喫煙しています。(ジュネーブでも同じ)
 
なので夏だと外のテラス席はスモーカーでいっぱいになり、屋内の席に座るしかない場合もありますが、それでもスモークフリーな空間は保たれているのでまだ我慢できます。冬だと、初めは店内で食事やお茶をして、スモーカーはタバコを吸いたくなったら店の外に出て吸う、という感じです。
 
またフランスでもスイスでも屋外に関しては特に規制はなく、歩きタバコはし放題。フランスだと病院のすぐ外でもタバコ吸ってる人はたくさんいます。個人的には病院のすぐ外で喫煙なんて、と思うけど、まだ屋内は完全禁煙なのでまだマシかな、と思います。
 
屋内だと煙が充満し、受動喫煙の危険性は屋外よりもさらに高くなるし、服や髪の毛がタバコ臭くなるのも耐えられない!フランスやジュネーブは受動喫煙に関しては少し緩めではありますが、まだ我慢できる範囲です。
 

日本への提案

日本への一時帰国はいつも楽しみなんですが、タバコ臭い生活から離れた現在からすると、日本の屋内喫煙問題はかなり悩み事です。良さそうだと思って入った居酒屋やレストランが喫煙OKというところはまだゴマンとあり、仕方なくそこで食事をし、ホテルの部屋に戻ると、自分の髪の毛や服が猛烈にタバコ臭で気持ちが悪いという経験が何度もあります。
 
で、これが臭いだけならまだいいんですが、吸いたくもないのにタバコの煙を吸わされる受動喫煙って恐ろしい病気の原因であるとの見解が示されているのです。以下は前述した国会図書館のリポートの一部です。(題字以外の太字はhisayoによる)

たばこと疾患の関係
(2)我が国における見解
日本人に対するエビデンスに基づく研究も行われている。平成28(2016)年8月、国立がん研究センターが、受動喫煙は日本人の肺がんリスクを約1.3倍に高めるとして、これまで統計学的なデータの不足のため「ほぼ確実」にとどまっていた受動喫煙の発がん性のリスク評価を、「確実」へと引き上げた。肺がん以外に、現在受動喫煙との因果関係が判明している主な疾患として、心筋梗塞、脳卒中が挙げられており、厚生労働省科学研究費(補助金)による研究では、受動喫煙を原因とするこれらの疾患により、国内で年間1.5万人が死亡しているとの推計結果もまとめられている。

年間で15000人もの人が受動喫煙が原因で亡くなっているという事実!これを放置している政治家たちって何なんでしょう!?
 
多くの嫌煙家ブロガーの方がこの問題に関して記事を書かれていますが、わたしも2点だけ提案したいと思います。

1. ここは一旦、屋外は全て喫煙OKにして、屋内はレストラン・店舗・ホテル・職場など全て完全禁煙にする!
 
2. ビルの上階にある店舗などでこの提案に納得がいかない場合は、6階以上にある30㎡以下の店舗のみ喫煙可に。ただし、その店の入口に喫煙可能店である表示をすることを義務付けする。

どちらもかなり譲歩した提案です。歩きタバコの煙を浴びるのももちろん嫌ですが、屋外なら煙はこもらないので健康被害もかなり抑えられます。日本の多くの町は先に路上禁煙地区というのを整備して、肝心な屋内禁煙は手をつけずでは本末転倒です。
 
全ての飲食店が一度に完全禁煙となったら、横並びで差が出ないので売り上げに響くということはないんです。厚労省のレポートにもそのエビデンスが載せられています。なので、2の条件にあった一部の飲食店が喫煙可に踏み切ると、逆に売り上げが落ちる可能性が高いかもしれません、、、。
 
これぐらいのことができないというのであれば、世界の恥さらしなので、
 
東京オリンピックを返上してください!
 

ちなみに、今回使用した写真。こちらはジュネーブにあるJTインターナショナル本社の社屋です。それはそれは立派な建物で、日本たばこがどれほど潤沢な資金を保持しているのかが一目瞭然です。

今回の発見(Discovery)!

発見とは意味合いが異なりますが、日本が世界で恥をかかないための提案をしてみました。決して喫煙者に対してタバコを吸うなという提案ではありません。
 
ひとつ不思議なのが、何でもアメリカの後追いをするのが大好きな日本なのに、こと喫煙問題に関しては全く追従しないんですよね。ここだけはアメリカを見習ってほしいんですが。ww
 
それと、この頃日本の旅計画をする際のホテル予約で喫煙室が用意されているがために希望するホテルの部屋の予約が取れないことが多いと感じます。中には喫煙者でも部屋に染み付いた臭いが嫌で、禁煙室を選択する人も多いとか。飲食店だけでなく、完全禁煙はホテルの個室にも広げていただきたいものです。
 

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