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【四国遍路】始まりと終わりのお遍路:香川県

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四国88箇所のお遍路さん。

1番札所から周ったら、結願(けちがん)の88番に達する香川県。

88番札所から周ったら、発願(ほつがん:悟りを求めるの意)する地となる香川県。

今回の記事では、2013年6月に巡った香川県23箇所の札所のうちの18札所をご紹介します。

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香川県(讃岐)は「涅槃(ねはん)の道場」


四国八十八ヶ所霊場会公式サイトにあるお遍路マップ。

香川県(讃岐)は四国4県の中で面積が一番小さく、寺院同士も比較的近い距離に位置します。

香川県内で23箇所の札所がありますが、徳島県と同じぐらい周りやすいと感じました。

香川県のお遍路期間中は高松の中心部に3泊。

お参りした順番はバラバラ、また時間切れでたどり着けなかった寺院もいくつかありましたが、札所の地理的条件のおかげで穏やかな気持ちでお遍路さんができました。

香川県(讃岐国)の霊場は「涅槃(ねはん)の道場」と呼ばれています。

涅槃の意味は

「あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地。またお釈迦様の死をいう。」

Weblio辞書より)

つまり、88箇所をお参りしたら解脱の境地に達し、結願(けちがん=遍路が終了すること)となるということ。

88箇所全てをお参りできたわけではないけど、徳島からスタートしたお遍路を香川まで続けた結果は、、、

涅槃とまではいかないものの、自分の中の何かが変化した感覚を覚えました。

精神的な問題解決にも繋がると言われている四国遍路。

香川県の札所の順番で見ていきましょう。

香川県内の23札所参り

香川県内の寺院23箇所中、お参りできたのは18箇所でした。

66. 雲辺寺(うんぺんじ)


納経所の終了時間5分前にギリギリ到着できた雲辺寺。

88箇所の中での最高峰の標高911mにあり、住所でいうと徳島県に位置する雲辺寺ですが、香川の最初の寺です。

ロープウェイでしか行くことができないのかと思っていたら車でも寺院まで行けました。

山の上にある寺院は駐車料金としてではなく、参道補修料としてどこでも300円程度徴収されます。

雲辺寺ではそのお返しとしてお箸を一膳いただきました。

境内での見どころはずらっと並んだ五百羅漢像。

五百羅漢とは仏陀に常に付き添った500人の弟子のこと。

表情が豊かな羅漢さんたちなので見ているだけで楽しくなります。

ちなみにトップの写真も雲辺寺から。本尊の千手観世音菩薩像です。

(本物の本尊は本堂の中にあるとのことですが、時間切れで見ることができませんでした。)


雲辺寺のすぐ横にはスキー場があるぐらいなので冬は寒いはず。

訪れた6月は涼しくて見晴らしもよく気持ちよかったです。

67. 大興寺(だいこうじ)68. 神恵院(じんねいん)、69. 観音寺(かんのんじ)、70. 本山寺(もとやまじ)は拝観せず。

71. 弥谷寺(いやたにじ)


弥谷寺に到着した時は17寺を過ぎていて御朱印はもらえませんでした。

でも四国遍路では時間を過ぎていても境内を回ることができる寺院がほとんど。

小雨が降り、山の上にある寺院でもあるため霧が立ち込めていました。

写真は弥谷寺の多宝塔。

霧のおかげか幻想的な雰囲気に包まれていました。

72. 曼荼羅寺(まんだらじ)にはお参りし、御朱印もいただきました。

ただ写真がなく特に記憶に残るエピソードもないので省略。

73. 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)


写真は看板だけですが、「奥の院禅定」という建物が霧の中から少し顔を覗かせていたのが印象的でした。

境内から奥の院までは徒歩50分ほどかかるそう。

弘法大師に思いを馳せたい人にはおすすめです。

74. 甲山寺(こうやまじ)にはお参りし、御朱印もいただきましたが、写真がなく特に記憶に残るエピソードもないので省略。

75. 善通寺(ぜんつうじ)


真言宗善通寺派の総本山である善通寺。

総本山というだけあって境内も大きく、五重塔や様々なお堂が立ち並ぶ立派な寺院です。

拝観料はかかりませんが、駐車料金は徴収されます。


善通寺は、弘法大師の生誕地

訪れた時はたくさんのお遍路さんに加え、普通の参拝客の人も大勢いました。

88箇所の中でも特に威厳を感じる寺院。

76. 金倉寺(こんぞうじ・天台寺門宗)


金蔵寺を訪れた日は土砂降りの雨の日。

なので一番印象に残っているのは写真にある金属の輪がつらなったもの。

これが雨を伝わせるのに適しているものなんだというのがよくわかったことでした ww

77. 道隆寺(どうりゅうじ)


道隆寺に着いた時が土砂降りのピーク。

傘でも間に合わないくらいでしばらく雨宿りをしていました。

その時私の隣で同じように雨宿りしていたおじさんがこんなことを教えてくれました。

「今日は弘法大師さんの誕生日で青葉祭があちこちで開かれてると思うよ。」

弘法大師の正確な誕生日はわかっていないようですが、真言宗の伝承では6月15日を誕生日としています。

会う人会う人、いろんなことを教えてくれてありがたい。

四国遍路は人との出会いがあり、人の優しさを感じられる場面に出くわします。

78. 郷照寺(ごうしょうじ・時宗)


池の周りに作られた庭園が印象的だった郷照寺。

雨風強くなかったからもう少し庭園めぐりができただろうな、と残念な一面も。

79. 天皇寺(てんのうじ)、80. 国分寺(こくぶんじ)はどちらも拝観&御朱印もいただきましたが、写真なし&記憶なしです。

81. 白峯寺(しろみねじ)


白峯寺を訪れた日は朝から快晴でとても暑い日。

白峯寺は高台にあり、途中瀬戸内の風景を眺めながら行くことになります。

境内は中学生ぐらいの生徒さんたちがたくさんいて、社会学習だったのかな?

先生らしき人がお遍路さんの説明をしていたので、私も一緒に座って聞きたかったぐらい!

82. 根香寺(ねごろじ・天台宗)は拝観し、御朱印もいただきました。

写真はないけど、山門から続く長い石段が印象的な寺院でした。

83. 一宮寺(いちのみやじ)も拝観&御朱印いただきました。

街中の寺院だったのであまり印象に残らず。

84. 屋島寺(やしまじ)


写真は屋島寺ではなく、寺院に向かうドライブウェイの途中に広がる瀬戸内の眺め。

車で行く場合はドライブウェイを通る必要があります。

日本史好きな人にはここは魅力的なスポット。

このあたりは源平の合戦があった古戦場。

現在はそんなことを感じさせない平和な瀬戸内の風景が広がっています。

85. 八栗寺(やくりじ)


屋島寺と同じく、こちらも写真は寺院ではありません。

八栗寺がある辺りの山の風景。

写真は前述のドライブウェイから撮ったもの。


こちらの案内看板を見てお判りでしょうが、屋島寺と八栗寺は壇ノ浦を挟んで向かい合わせに建っています。

八栗寺の駐車場に着いた時はお寺に向かうケーブルカーの営業時間は終了後。

わたしは「歩いてまで行きたくないな〜」、と言ったら、夫(写真家)は独りで嬉々として登って行きました。

いい写真も撮れたようでよかったです ww

86. 志度寺(しどじ)


大き目の境内がある志度寺。

庭園もあるようですが、訪れた日は庭園前にある建物内で何かのワークショップが開かれていて庭園は見れませんでした。

写真は納経所に行く前に見かけた生け花。

品のある素敵なアレンジです。

87. 長尾寺(ながおじ・天台宗)は拝観&御朱印もいただきました。

街中にあり、平らな寺院だったという印象。

88. 大窪寺(おおくぼじ)


88箇所結願寺院である大窪寺。

最終地の名にふさわしく、立派な仁王門が出迎えてくれます。

駐車場もものすごくでかい。

88番からお遍路をスタートする「逆打ち」の場合はここが最初の札所。

1番から周った「順打ち」の場合は最終地である大窪寺。

「結願証明書」(有料)の発行をお願いしている人も見かけました。

この証明書をもらえたら感無量でしょう。

お遍路さんに関係なく、大窪寺は紅葉の名所でもあるので秋の拝観がおすすめです。

まとめ:始まりと終わりのお遍路:香川県

香川県の23札所のうち、お参りした18箇所(詳細を省略した札所を含む)の様子をお伝えしました。

四国遍路を達成しようと思わない人でもお参りした方がいい寺院は、以下の3寺院。

  • 66. 雲辺寺
  • 75. 善通寺
  • 88. 大窪寺

涅槃の道場と呼ばれる香川県のお遍路は

「あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地」

を目指す巡礼の旅。

わたしたちが行なった四国遍路は車での巡礼。

歩き遍路さんたちにくらべたら大したことではないし、すべてを周っていないので達成感はありません。

が、四国遍路の後は、それが何かはわからないけど、自分の中の何かが変わっていました。

自分を変えたいと思っているなら、四国遍路はひとつの手段です。

一度に88箇所を周る必要はありません。

巡礼の仕方にルールもありません。

自分のペースで周ればいい。

若さも必要ありません。

何歳からでも思い立った時が四国遍路をする時です。

服装も白装束を着る必要はありませんが、最低限必要なのは、以下の2つです。

歩きやすい質のいい靴

御朱印帳

 

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ひさよ
旅好き(32か国)50代女性のひさよです! スイス国境近くフランス在住12年 / 愛知県出身。 フランス・スイスを中心に実際に訪れてよかった国内外の観光情報をおとな女性向けにホンネで語ります。このブログが慌ただしい日々における暮らしの清涼剤になれたらいいなぁと思っています。

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