【my story】疑似子育て体験ができた赤ちゃん犬たちとの濃密な2ヶ月間

 
心にぽっかり穴が開くというのはこういうことなんだ。
2016年12月3日に生まれた愛犬かなちゃんの赤ちゃん犬3匹が旅立っていき、現在この上ない喪失感に襲われています。赤ちゃん犬たちがいた2ヶ月間、いろいろなことがあり心が折れそうになったこともしばしば。それでも子犬たちを通じて学んだこともありました。
いつもの旅の話とは異なりますが、わたし自身の人生に大きな影響を与えてくれた赤ちゃん犬たちの話をすることで区切りをつけたいと思います。

 

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赤ちゃん犬たちがいた2ヶ月間


以前、このブログ「scent of life discovery」のFacebookページ立ち上げの際に最初で最後の赤ちゃん犬話と書きましたが、もう一度だけこれが本当の最後の話とさせてください。
 
2016年12月3日、母犬であるかなちゃんが9時間以上かけて順番に産み落とした3匹の赤ちゃん犬たち。
生後12日目ぐらいに目が開くまではほとんど寝てばかりの日々。生まれてしばらくは自分でおしっこやウンチはできないので、母犬が刺激して出させておしっこは飲み、ウンチは食べちゃうということを初めて知りました。お母さんかなちゃん、ホントすごいよ!
 

これは生後4日目の様子。こんなにちっちゃかったのか〜と今になって改めて驚きます。
 

それが生後ひと月半もするとこんなに大きく!かなちゃんのサイズは当然変わってないので随分成長したのがわかるかと思います。
 
以前にもお話ししましたが、父犬は不明。なのでハーフシバ犬&ハーフ、、、なんだろ?でも間違いなくシバ犬よりも大きな父犬だったはず。だってかなちゃんが赤ちゃんだった頃のサイズより赤ちゃん犬たちは明らかに大きいし。ただすくすく成長してくれるのはありがたいけど、やんちゃ度も成長に合わせてというかそれ以上にアップしていったのでだんだん手に負えなくなっていきました。
 
初めの頃はかなちゃんが処理しきれていたおしっこやウンチも間に合わなくなり、家中おしっこ&ウンチ、そしてその香り。まあそれは生理現象なので仕方がないと思えたけど、どうにも我慢がならなかったのはあれこれ物が破壊されていくこと。いろんなものが壊されました。ダンボールなどでカバーして防げたものもあったけど、どうにも防げなくてダメだったものも多数。ソファは見るも無残なこととなりました、、、。
 
そこで声を荒げて怒っても、赤ちゃんたちにはまさに暖簾に腕押し。そんなわたしの様子を見ていた母犬かなちゃんがまるで、
 
「ごめんなさい。あたしもどうにもこの子たちのことコントロールできないの。どうしようもないの。」
 
とでも言いたげな表情をするのでこれまた悲しくなったことも。なかなかに辛い時期でした。
 
こんな状況だったので買い物以外ではほぼ外出もせず。買い物も猛ダッシュで済ませる状態でした。だってまた何が破壊されているかわからないし。
 
一時期はノイローゼ気味にもなり、「なんでかなちゃん妊娠しちゃったの。赤ちゃん犬がいなかったら静かで平和な生活が送れていたのに。もっと出かけることもできたのに。もしかしてオス犬が勝手にかなちゃんを襲ったのか?そいつはかなちゃんに任せっきりで何もなかったかのように今も普通に過ごしてるなんて許せない!」などなど考えてもしょうがないことばかり頭に浮かぶ始末。
 
かろうじて頭がおかしくならなかったのはこの本を読んで瞑想を実践したから。

以前から瞑想に興味がありトライしたけどできなく。でもこの本を読んでとりあえず1分だけでも「今ここ」にいることを意識するだけで随分違うものだと感じています。今も実践中。まだまだちゃんと瞑想できているとは言えないけど。
 
 

赤ちゃん犬たち1匹ずつに感謝

獣医さんからは生後8週目を過ぎたらいつでも譲渡していいと言われ、里親さん探しをしていたけどなかなか見つからず。獣医さんの所に「里親募集」の張り紙を貼らせてもらったりもしました。獣医さんには無償で譲渡せず、多少の金額を請求した方がいい(タダよりお金をかけた方が大事にすることが多いから。)と言われたので1匹300ユーロという値段(これ結構破格値のはず!)を募集広告には明記しました。
 
ところがいつも利用しているペットショップにも広告を貼ってもらおうとお願いしようとしたら、「最近法律が変わってブリーダーなどの専門業者以外は売ることはできなく、無償で譲ることしかできないので、この広告は貼れないわ。」とのこと。
 
軽くショックを受けながらも、最初のワクチン代と電子チップ代(フランスでは飼い犬にはチップを埋め込むことが義務付けられている)だけは少なくとも払ってもらおう(各120ユーロ)ということで、この辺りで人気の売買広告サイトに赤ちゃん犬たち譲渡の広告を出したら、問い合わせメールの祭り状態!
 
おそらく夫(写真家)が撮った写真があまりにも可愛かったこともあって大人気の赤ちゃん犬たちだったんじゃないかと。見学希望でうちに来た人はどの人たちも感じがよく、一発面接OK!で、サイトに広告を出してから5日後には3匹の里親さんが決まったのでした。
 
ここで赤ちゃんそれぞれに思いを伝えたいと思います。
 

1番目に生まれたイチ


 

愛着がわかないように、とまともな名前はつけなく、最初に生まれたからイチという単純な呼び方をしていたけど、いつも一番最後なイチだったね。
生まれた時はかなちゃんが外の庭に産み落としちゃって、わたしが家の中に連れてきたということもあって一番思い入れの強い赤ちゃんだった。スロースターターなイチだったけど、人間の気持ちを感じ取ることができる繊細さは一番だった。わたしが怒ると反省している表情を見せるのはイチだけだった。
 
そんなイチが本当に大好きだった。名前のとおり一番にいなくなっちゃって辛くて涙が止まらなかった。里親さんが写真を送ってくれ、落ち着いた様子を見て安心した反面、もう二度と会うことができないのかと思うと写真を見るだけで辛いよ、イチ。
 

2番目に生まれたガールちゃん


 

人間の場合女の子の成長の方が早いというけど、犬もそうなのかな?2番目に生まれたけど、2ちゃんは変なのでガールちゃんと呼んでたこの子はいつも一番最初になんでもこなしてしまう子だった。大きくなるにつれヤンチャぶりも一番で手に負えなかったよ。性格はミニかなちゃんのようで、女王様気質。「わたしが一番!わたしを見て!」だった。でもあくびをする時に発するキーンというなんとも言えない音が可愛かった。
 
里親さんは若くて美しい女性でガールちゃんをお姫様のように扱ってくれそうな人。引き取りに来た時に考えた名前のリストを見せてくれ、それが全部日本の名前。その中から「Yuka」と名付けてくれた。ユカちゃん。ガールちゃんにぴったり。ガールちゃんはジュネーブ住まいなのでもしかしていつか会えるかも。
 

3番目に生まれたサンチ


 

末っ子気質のサンチ。初めはサンちゃんだったのが縮まってサンチ。この名前甘えん坊なこの子にしっくりくる。気づいたら足元にいて、尻尾をブンブン振り回して今にも飛び立ちそうなので、ヘリコプターテールの持ち主と呼んだり。一番怖がりでワクチンを打ちに獣医さんのところへ行った時も叫んだのはサンチだけだった。成長していくにつれムチムチまん丸な体型になりそれがまた可愛くて。二重まぶたのように見えるところもまたユニークで愛らしい。いつも舌を出してペロペロしてくるサンチは掃除機が大嫌い。わたしが掃除をすると金切り声をあげて嫌がってたね。里親さんのところでもキャンキャン言ってるんだろうか?
 
すぐそばの村に引き取られていったサンチ。今の時点ではその村を通り過ぎるたびに思い出されて寂しくなるばかりだけど、しばらくしたら会いに行けるかな?
 
 

今回の発見(Discovery)!

犬の出産から何から何まで全てが発見、学びの2ヶ月でした。わたしには子供がいないので子育てをしているような状態だったけど、もし子供がいたら虐待する親になるんじゃないか、と思ったぐらい情緒不安定になっていた時期も。でもどんなに怒鳴っても赤ちゃん犬たちはいつもわたしたちに飛びついて来て、尻尾を振りまくってくれました。まるで「大好きだよー!」と言ってくれているようで。
 
犬にとって生まれてから2ヶ月というのはその後の成長に大きな影響を与えるそうです。この時期にお母さんや兄弟犬、そして飼い主の人間とじっくりコミュニケーションをとることで、その後の人間との関わり合い方に差が出るとのこと。早く母犬やその飼い主から引き離されると噛み付きが多くなったり人間不信になったりなどの問題が出てくることが多いみたい。
 
その点、かなちゃんの赤ちゃん犬たちは獣医さんのところでも見学に来た人たちにもすぐに懐くという驚きの愛想の良さと人懐っこさを持っています。怒鳴りながらも愛情持って世話したからかな、とここだけは自画自賛したいところ。かなちゃんも7歳という高齢出産なのに元気な赤ちゃんを産んで疲れた様子を見せながらも子育てお疲れさまでした、そしてありがとう!わたしにも疑似子育て体験をさせてくれてありがとう。わたしたちの赤ちゃんだと思ってた。可愛くてたまんなかった。みんなの成長が見られないのが残念でならない。どうか幸せな一生が送れるよう心から願ってやみません。
 

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